トップダウン&セットインスリーブの袖山

Sleeve cap(Top-down&Set-in-sleeves)
アームホールに沿って拾い目をし、W&T(引き返し編み)を使い、トップダウンで作っていく袖山です。

NOTE
・ここでは袖山をメリヤス編みで作ります。
(パターンによっては模様編み等の場合もあります)
・W&T(引き返し編み)の詳しい解説はこちら

準備の段
sleevecap0ib
使用糸(ここでは紺)と別糸(グレー・使用糸と違う色)を一緒にし、袖下中央から時計回りにアームホールに沿って指定の目数を拾い、段の始まりにマーカーを入れ(の箇所)、輪にする。
取り外し可能なマーカー(マーカー1~4)をパターンの指定箇所につける(上画像は別糸と使用糸でアームホールの周囲を拾い終わり、マーカーを入れたところ)。

ここから以下のように、引き返し編み(W&T)を使って、袖山を作っていきます。

引き返し編み(W&T)の段1(表側)
作品使用糸のみに戻し、マーカー3まで表編みで編む。
sleevecap_i
マーカー3を外し、次の目をW&T。

引き返し編み(W&T)の段2(裏側)
裏編みで、マーカー2まで編み戻る。
sleevecap2_i
マーカー2を外し、次の目をW&T。

引き返し編み(W&T)の段3(表側)
先ほどwrapした目(糸を巻き付けた目)の直前まで表編みで戻る。
sleevecap3_i
wrapを拾い(目に巻き付いた糸の下から針を入れ、本来編むはずの目と一緒にして表編みする)、その次の目をW&T。

引き返し編み(W&T)の段4(裏側)
前の段でwrapした目の直前まで裏編みで戻る。
sleevecap4_i
wrapを拾い(編み地の向う側からwrapをすくいあげて左針に乗せ、本来の目と一緒に裏編みをする)、その次の目をW&T。

引き返し編み(W&T)の段34を、マーカー1と4の直前の目をW&Tするまで続ける。sleevecap5a

次の段(表側)
マーカー4の直前の目(前の段でwrapした目)の前まで表編みをする。
sleevecap6_i
wrapを拾い(目に巻き付いた糸の下から針を入れ、本来編むはずの目と一緒にして表編みする)、マーカー4を外し、袖下の輪の始まりを示すマーカーまで表編み。

次の段(輪編み)
マーカー1まで表編みをする。
sleevecap7_i
マーカー1を外し、その直後にあるwrapを拾いながら段の最後まで表編み。
以後、輪編みで指定の(または好みの)長さまで袖を編んでいく。

袖と見ごろの接合部をぴったりと合わせるため、以下の作業を行います。

袖と見ごろを裏返す。
sleevecap10_i0

袖下のマーカー箇所から時計回りで別糸を引き抜きつつ、「準備の段」を引き締めていく。
sleevecap10_i2
ぐるりと一周作業し、別糸を完全に引き抜く。

sleevecap9_i
できあがり(別糸を抜いた状態)。

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