W&Tは海外でよく使われる引き返し編みです。
Wrap & Turnという名前の通り、編み目に糸を巻いて(Wrap)、編地をひっくり返す(Turn)のがポイント。最初はとっつきにくく感じるかもしれませんが、慣れればとても簡単。知っておくと、いろいろなものを編むときに使える、とても便利な編み方です。
NOTE
・写真は分かりやすいように、引き返し編みの段はグレー、その前段はブラウンで編んでいます。
・ここではメリヤス編みでのW&Tを取り上げました。
・W&Tで目に巻きつけた糸を、次段で拾う作業は「picking up the wrap」(ラップの目を拾う)といい、日本の引き返し編みの「段消し」にあたります。「W&T」 も 「picking up the wrap」 も編地の表側と裏側で少々手順が異なります。
編地の表側でのW&T
W&Tをする目の手前まで表編みで編む。
W&Tをする目を左針から右針にそのまま移し、
糸を前にまわす(目に糸をひっかける)。
糸をひっかけたまま目を右針から左針へ戻し、
右針と左針の間から糸を後ろへまわし、目に糸を巻きつける。
糸を目に巻きつけたまま編地をひっくり返し、そのまま裏編みを編んでいく。
→ 編地の裏側でのW&T
→ Picking up the wrap(編地の表側で前段のwrapを拾う場合)
→ Picking up the wrap(編地の裏側で前段のwrapを拾う場合)