婦人の生活 第一冊
『暮しの手帖』関連本
¥ 4,000 (税込)
昭和15年/生活社
日焼け・カバー端痛み・経年による痛み有
装幀・佐野繁次郎
198p/タテ26・ヨコ19cm/ソフトカバー
『暮しの手帖』初代編集長・花森安治が、戦争中にかかわったとされる婦人誌。
パピリオでともに働いていた佐野繁次郎が装幀を手がけ、花森さんはペンネーム「安並半次郎」で「きもの読本」を執筆。また『暮しの手帖』の写真を創刊号から長年撮っていた松本政利もカメラマンとして参加しています。
村岡花子「ふだん着を美しく」、今和次郎「きもの「廻れ右」」、林芙美子「婦人の国防服」、鏑木清方「美と贅沢」、佐野繁次郎「塗りなほすべし生活」、小堀杏奴(森茉莉・妹)「私の着物」、森田たま「初すがたと紙衣ざわり」と執筆陣もとても豪華。
大政翼賛会に関係のある出版社から出されていたこともあり「女の国防服の提唱」といった戦時色の強い記事のほか「外国雑誌を見誤るな」と「ヴォーグなどを読んで溜息をついている女のひと」を諫めるプロパガンダ的な記事もあり。
レイアウトや文字組、雑誌の文体などのちの『暮しの手帖』を彷彿とさせる本書は、戦時中の活動を詳しく語ることのなかった花森安治という人物を知る上で外せない、資料的にも価値の高い一冊です。
在庫切れ