『新東海道五十三次』武田泰淳 武田百合子関連本

昭和44年初版/中央公論社
経年による少日焼け・小口少汚れ(4×1mm と2×1mm程度)
ビニールカバー袖上裂有
204p/195×135×18mm
ハードカバー/現在絶版

「のんき者の<わたし>とハリキリ屋のユリ子さんがくりひろげる弥次喜多道中現代版!」(帯文)
との言葉通り、作家・武田泰淳がその妻百合子さんの運転するマイカアに乗り、住まいである「赤坂コーポラス」から東海道の終点・京都まで、日を分けて走り継いだ、面白楽しい夫婦旅行記。
「クルマってよく働いてくれるなあ。文句一つ言わないで。可愛くなるなあ」「久能山、わたし好き。(中略)気に入った。ごってりと漆やなんか塗って、隅から隅までまんべんなく、色がはっきりしているから好きだわあ」
相変わらずの百合子さん節が、いたるところに散りばめられていて、とても楽しい。百合子さんのノートを書き写したという箇所や、時折出てくる夫婦の思い出話やエピソードも興味深く、息の合った武田夫婦の様子が浮かんできます。
百合子さんファンにおすすめの一冊。

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