ピコットミトン Mittens with Picot Edge

Mittens with Picot Edge

Mittens with Picot Edge

Mittens with Picot Edge

Mittens with Picot Edge

二つめの自作編み物パターンをravelryにアップしました。
今度は指なし手袋にもなるミトン「ピコットミトン Mittens with Picot Edge」。
これも去年作ったものです。

ポイントは棒針で作るピコットと、縫い目が目立ちにくい手袋の表部分。
ピコットは、よくあるかぎ針で作るものではなく、「ピコットの作り目」という棒針で編んでいく方法で作っています。
ぴょこっ、ぴょこっと一つずつできていくピコットがかわいい。

目立ちにくい縫い目は、最初にミトン本体を編んでしまってから指なし手袋部分を編んでいくという方法でやってみました。
ミトン兼指なし手袋って、とても便利でかつ愛らしい優れものですが、個人的には表側に出る縫い目(合体部分)がすこしばかり気になっていたので、ちょっと面倒ですが工夫してみました。

サイズは幼児、子どもS、子どもM(大人S)、大人M、大人Lの5サイズ。
ひとつのパターンで上記の5つのサイズが編めるようになっており(詳しいサイズはページに)豊富なサイズ展開を可能にするために、編み方の説明はチャート(編み図)と文章の両方を使って書いてあります。
また日本語版には、日本であまりなじみのない技法(「ピコットの作り目」など)の
写真チュートリアル(解説)もつけました。(技法はネットで検索すると動画がたくさん出てくるので、分からない場合は、そちらもご参考ください)

糸は最初、スコットランドのJamieson’s (ジェイミソンズ)、「Shetland Spindrift(シェットランド スピンドリフト)」を使っていたのですが、色および風合いはもうじつにすばらしいこの糸……すこしばかりチクチクするのです。
試着してもらった人々(編み物にぜんぜん興味ない&しない、つまり妹たち)が「ムリ」だと言うので、肌触りのいい日本の糸に変えてみました。

じつはチクチクに関しては、わたしも(どちらかというと)気になる方で、娘はさらに嫌がります。
外国の方はもしかして大丈夫なの? と思ったら、やはり気になる人はいるようで、この糸について話し合うravelryの糸スレッドでも「quite scratchy」(とってもチクチクする)とか、「incredibly scratchy!」(信じられないほどチクチクする!)とか、これは水通ししたらマシになるのか? 等々、「scratchy」という単語が飛び交っていました。
でもなかにはぜんぜん大丈夫な人もいるのでしょうねえ。うらやましい…。

ちなみに、この「Shetland Spindrift(シェットランド スピンドリフト)」は、もともとフェアアイル(スコットランドのフェア島を発祥とする伝統的な編み込み模様のニット)用に使われている糸で、フェアアイル・セーターは、ご存知の通り、輪に編んでから編地をハサミで切る技法を使います。つまりこのチクチクはハサミで切ってもほどけない、繊維がたくさん出た絡みやすい糸になくてはならないもので、ある意味、必要なチクチクなのでしょう。
でもこの糸、編み込み用に作られている糸だけあって、たっぷりの色数とすばらしい色味はほんとうに魅力的。直接肌にあたらない品で、ぜひともリベンジしたいです。

と、話がかなりそれましたが、今朝は寒かったので、娘(5歳)はこの手袋(ピンク・幼児用サイズ)で登園していきました。ただいまピンク病(主に未就学~小学校低学年女児が罹患する、ピンクなら何でも好きになってしまう病。高じるとヘアゴムまで全身ピンクになる)に絶賛罹患中の娘は、手のひらをひらひらさせながら、そして時折ミトン部分を効果音つきで「パカッ」と外しながらうかれておりました。よかったよかった。

そんなこんなのパターン。楽しんでいただけたら、とてもうれしいです。
(→ravelryのパターン・ページへのリンク