9 October 2015 秋

15_10_9

そういえば先月の連休中、
「あたしなんて、もうほんっと、毎年、毎年、えらいなあって思っちゃうわよ」
駅に向かう途中、大声で感嘆しあう年配女性ふたりとすれ違いました。

「きちん、きちんとねえ、ほんとよ」
ふたりとも小さめのリュックをしょい、底がすこし厚めのスニーカーを履いています。つば広の帽子(黄土色)をおそろいのようにかぶったその姿からすると、どうやらこれから町歩きを楽しむ様子。

「言われなくてもねえ、この時期、ちゃあんと咲くもの。あたしなんてすぐ、言われても忘れちゃうのに、」
赤い彼岸花が道端で咲きほこる、ちょうどお彼岸の日のことでした。