17日(Fri) 編みもの

晴れ渡る青空と照りつける太陽が、瞬間、戻ってきたかと思ったら、次はあっという間にほんものの秋がやってきました。
先日、なかなか踏ん切れなかった衣替えをようやく敢行。ついでにこれまで編んだものも引っ張り出し、これで正式に夏が終わったような気がしています。

編みものは、何年か前に再開し、今も絶賛続行中の趣味のひとつです。
はまった理由は、震災とか性質とか、たぶんいくつかあるのですが、なんといっても一番は継続して集中する時間がほとんどとれない「子育て」に、わたしが突入したからでしょう。
「針と糸のみででき、子の近くで作業しても危なくない。いつ中断しても(されても)それほど支障なく、最終的には役立つものができる(かもしれない)」。
そうした編みものの持つ特徴が、育児による「コマ切れ(というかほぼひき肉)時間」の活用法としてまさに打ってつけだったのです。

思えば、昭和の時代、まだ家庭に黒電話があった頃、黒々としたあの電話に自作の服(?)を着せている「手芸おばさん」が結構な数、見受けられました。
そのようなおばさんは、また高い確率でドアノブにも自作服(?)を着せており、あれはほんとうにすべって回しづらいものでしたが、自分で編みもののパターンを書き、できあがったものを親類縁者に配り、家族にもせっせと編み続けている今のわたしは、どこからみても正真正銘の「編みものおばさん」で、あの「手芸おばさん」と基本、そう変わらない、のかもしれません。