2017年2月

他の日記

2月26日(日)晴れていい天気
ごはんの準備をしようとしたら、10cmほどの大きなクモがコンロの上から降りてきた。驚いて声をあげると、隣の部屋にいたトトが「なに?」と走って来て、しばらく追っかけっこしたのち、ティッシュで捕獲。そのまま外に逃がしてもらう。
午後、入学準備のため、学用品を買いに行く。
筆箱、鉛筆、消しゴム、下敷き、セロテープ…。
「はやく小学校になりたいねえ~」
帰宅後、買ってもらったものを床に広げ、ランドセルに入れてみるなどし、しみじみと云う。
晩ごはん:麻衣子さんから届いたパンに、ハム、生ハム、チーズ、ベビーリーフ、レタス、マスタード、バター、トマトをはさんで食べる。ほかにいちご。
寝る前、ヒイさんが帰宅。今回の出張は長かった。トト久しぶりに会えて、話したいこと次から次へと数珠つなぎのように披露。歯も急いで見せていた。

2月25日(土)くもり
朝ごはんのとき、椅子に座っていたトトが「あっ」と云う。
グラグラのグラグラで、いつ抜けてもおかしくなかった下の前歯が、ようやく抜けたらしい。
「しまっとく。おとうさんにも見せるの」
そう云いながら、棚の上の箱を取り、大事そうにしまっていた。粒ガムみたいにちいさな歯。
10時ごろ、Rちゃんが来る。Rちゃんはもう3本も抜けている大ベテラン。でも「うわーーーすごいねーー」とニッコニコで喜んでくれて、トト大満足。
夜、ネットで調べたら、歯がグラグラしてくるのは根っこが溶けるから、らしい。下にある大人の歯が、乳歯の根っこを溶かしながら出てくるんだとか。今朝の歯を見たら、ほんとうに根っこが後ろ半分、きれいに溶けていて、おー、すごいねえ。
晩ごはん:鶏肉のニンニク醤油焼き、里芋のスープ、小松菜と油揚げの炒め物、ごはん、いちご。

2月24日(金)くもり寒い
朝、ゴミ出しの帰り、庭に出ていたMさんに呼びとめられる。
「ねえ、これ、いる?」
手には大きな夏ミカン(甘夏かな)。
「いま、ちょうど落としたとこなの」
と地面に転がる黄色い丸を指さす。
去年ご主人を亡くされたMさんは、わたしとトトにいつもニコニコ話しかけてくれる。庭仕事がお好きで、料理もたぶん得意で、ときどきお菓子をくれる。
みかん、欲しいと云うと、
「ちょっとね、このままだとね、すっぱいけど」
そう云いながら、四つ、次々と手に乗せてくれた。
「なにか甘く料理するといいかもしんない」
そういえば、一昨年だったかしら。このミカンで作った(らしき)オレンジ・ピールをMさんにいただいた。チョコレートのかかったピールだった。
お礼を云って、帰ってからトトに見せたら
「あの、たくさんなってるやつ!? もらったの?」
スリスリとみかんをなでまわして喜ぶ。
晩ごはん:ビーフストロガノフ、さやいんげんの海苔胡麻和え、いろいろきのこ焼き、湯葉、ごはん、いちご。

2月20日(月)晴れたり曇ったり降ったり
夕方、雨のなかを小学校へ。今日締め切りの書類を無事、提出。
知らない学校の知らない校門を入り、知らない廊下を歩いて知らない教室に行くのは、なんだかすこし緊張する。廊下、つべたかった。
晩ごはん:オムライス(卵は半熟)、ブロッコリーのネギ油がけ、白菜と豚肉のスープ、ごはん、いちご、でこぽん。
でこぽんは、ほんとうにおいしい。みずみずしくって、皮も薄くて、手でぱりぱりむけて、形もべそみたいでヘン。トトが食べたいと云うから、去年、始めて買ったのだけれど、こんなにいいものだとは知らなかった。ぺろっと食べる。

2月19日(日)晴れ
昼過ぎ、Cちゃんと海へ。今日はウニがたくさん! 紫ウニか、赤ウニだろうか。もう死んでいて食べられないけれど、大人のこぶし半分くらいのウニが、いくつもいくつも打ち上げられている。
子どもらはシーグラスを探したり、海に石を投げ入れて遊んだり。ヒイさんとわたしは標本に良さそうな(つぶれたり、壊れていなそうな)ウニや形のいい石やSea China(うちでは「シー茶わん」と云っている。波に洗われて丸くなった陶器のかけら)を拾う。
今日は潮のひきかけで、ずいぶん遠くまで浜が見えた。岩場ではハバノリを採っているおじさんもいて、もうほんとうに春の気配。
夕方、Cちゃんを送りがてらスーパーで買い物。
晩ごはん:水餃子(皮はヒイさんとトトが一緒に作った)、タイとアジの刺身、ほうれん草の胡麻和え、ごはん、でこぽん。

2月18日(土)くもり
夜、トトのクラスのお母さん方と飲み会。
たくさん話して、情報交換して22時半ごろ帰宅。
「おかあさんまだかな」「ママのみかい」「でこぽん」
以上は、待ちくたびれたトトが、ヒイさんの携帯で調べてしまった言葉。「でこぽん」は、「おかあさんが帰ってきたら、一緒に食べたい(ので、寝ずに待っている!)」から。でも結局、ヒイさんが「なんとかなだめすかして」寝かせてくれたそう。
ひとりで夜、外を歩いたのは、たぶんトトが来て以来、6年ぶり。今日は、いい気になって飲み過ぎて行方知らずになったり、連絡が取れなくなったり、そういうことにならないように気をつけたので大丈夫でした。

2月17日(金)晴れ風強し
朝起きると暖かい。
「今日はねえ、四月上旬ぐらいだって」
出かける準備をしながらヒイさんが云う。
外に出ると風が強い。電線が風にあおられて大きく揺れている。
「飛ばされちゃうかな。飛べるかな」
手を広げながら走る(イメージは凧、らしい)トトと園へ。
晩ごはん:タラとじゃがいものグラタン、いろいろきのこ焼き、小松菜と油揚げの炒め物、味噌汁(里芋と大根)、ごはん、いちご。
今日の風は、春一番だったそうな。

2月14日(火)晴れ
この間横浜へ行ったとき、チョコレートを買った。
百貨店の最上階で開催中の「特設会場」で買ったのだけれど、エレベーターに乗って降りたらなぜか服の大バーゲンだった。
灰色とか茶色とか黒色のもこもこっとしたダウンを着た年配女性が、みんなして一生懸命、服を見繕っており、
「三ゼンエン!これは安いよー。あー、安いっ!」
声を張り上げている、ハッピ姿の若め男子もいた。
あれ、間違えた? と違う方向に進んだら、飲食店ゾーンのむこうがチョコレート会場で、こちらは若い女の子たちでいっぱい。女の人がたくさんなのはさっきと一緒だけれど、服や髪飾りなどぜんたいの色がだいぶ違う。
そして最近のチョコレートはすごいのねえ。
一粒がとーてーもー高い。仰天しながら見ていたらそれほど買う気がなかったのになんだか欲しくなってきて、結局、高級化粧品のようなパッケージに入った二粒で1296円(税込・YVAN VALENTINと書いてあった)を買ってしまう。でもわたしの次の人は十二粒六千いくらの箱入りを三箱買い、その次来た人も同じのを二箱買っていた。
夜、そうして買ったものを、トトと一緒にヒイさんに贈呈。代わりにトトはリーフパイ(銀座ウエスト)、わたしはチョコレート三粒入り(DEAN & DELUCAで買ったらしい)と山田屋まんじゅう10個入りをもらう。
山田屋まんじゅうは、アンコだけみたいなおまんじゅう。ちょっと前、去年? もらって気に入ったので、10個はうれしい。このおやつを心のろうそくにして明日から過ごそうと思う。

2月13日(月)晴れ
昨日のメジロ、調べたら、仲間同士、ぎゅっとまとまる性質があるようで、目白押しというのはそこからきた言葉なんだとか。ほー。ひと塊になって寝る習性もあるらしく、それはつまりメジロだんご ! 一度でいいから見てみたい。
晩ごはん:豚の生姜焼き、ネギと里芋のスープ、新玉ネギのバター蒸し、プチトマト、ごはん、いちご。

2月12日(日)晴れて寒い
昼過ぎ、隣町の公園へ行ったら、遊具の奥、遊歩道沿いの木が、うっすらとピンク色に染まっていた。満満開の河津桜。
遊具で遊ぶトトと別れて見に行くと、ピチチチチチチチー。
たくさんの細かい鳴き声がシャワーのように降ってきて、見上げるとメジロが一羽、二羽、三羽。さらに奥の、山に近いところには、もっとたくさんいるらしく、そのあたりの枝が派手に揺れている。
お日さまが雲にかくれ、あたりが日陰になると、それはメジロ的にはあまりよくないことらしく、みんなしてついっとどこかへ行ってしまうけれど、陽が出て春のようになるとまた戻ってきて、うれしそうに囀りながら桜の蜜を吸い始める。
軽やかで楽しげで、でもほんの少し控えめな高く澄んだ声。
いまは野鳥、飼ってはダメだけれど(鳥獣保護法?)、こんな声がいつも聞けたら気持ちいいだろうなあと、百閒先生(とその随筆)を思い出した。
晩ごはん:イカとエビのアヒージョ(唐辛子抜き)、ぶりとアジの刺身、イカの塩焼き、小松菜の海苔和え、湯葉、ごはん、いちご。

2月10日(金)晴れ風強し
ずっと晴れていたのに、夕方急に雪が降り始める。お迎えに向かう途中もどんどん降り続け、粉雪のようだった雪の粒は次第にぼた雪のようになり、みるみるうちにあたりいちめん雪景色。震災の日のようなヘンな天気。トト、帰りの助手席で降り続ける雪を、不思議そうにじいっと見ていた。
晩ごはん:タラちり鍋、豆もやしのナムル、ミニトマト、湯葉、いちご。

2月9日(木)くもり時々雪
朝からちらちらと細かな雪。トトを送っていく間も、さかんに降りしきる。町全体がグレーのもやにすっぽりと沈んでしまったよう。
晩ごはん:鮭のムニエル、ほうれん草の胡麻和え、味噌汁(里芋と大根とにんじん)、ごはん、いちご。
雪は一日中降ったりやんだりしていたが、結局積もらなかった。

2月8日(水)天気良し
朝からヒイさんと横浜へ。
途中寄ったみなとみらい駅で、ねっころがって駄々をこねている4~5歳くらいの女の子がいた。そばに立つお母さんは、顔を地面に押し付け、わあわあ泣く女の子の横で、ちいさなリュック(ピンク)を持って、ほとほと困ったという顔。
トトがあれをやったら、わたしもやっぱりあのお母さんみたいにとてもとても困ってしまうけれど、他の子なら泣いても駄々をこねても、ぜんぶとてもかわいい。
かわいいねえ。泣いてたねえ。足、魚みたいにばたばたさせてた。
ヒイさんとそう云いながら地下鉄に乗ったら、うしろからあの親子も乗ってきて、女の子はもう機嫌が直っていて、横浜駅で降りるとき見たら、前髪を自分で上にあげてお母さんにおでこを見せて笑っていた。ああやってコロッと気分が変わるのも、すごく子どものようでとてもかわいい。
Sちゃんちへお呼ばれに行っていたトトを迎えに行き、三人で帰宅。
晩ごはん:野菜と豚肉の炒め物、タラのピルピルソース(トト、おいしいおいしいとたくさん食べる)、豚肉と里芋のスープ(昨日の残り物)、トマトとわかめサラダ。
ごはんのあと、百人一首。今日も50枚分だけやりました。

2月6日(月)晴ればれ
雨は、夜のうちにやんだらしい。雲ひとつない、カラッとしたマラソン大会の日のような朝。
夕方、車でショッピングセンターへ。鉛筆三本(なにかのキャラクター入り)に、ねりけしセット(バニラ・メロン・パインの香りつき)。トト、長いこと迷った末、Sちゃんにあげる誕生日プレゼントを買う。
「始めて行ったけど、あそこ。かわいいの、たくさんあるお店だったねえ」
メモ帳とか消しゴムとかちいさなハンカチとかポーチとか。ああいう店はなんていうのだろう。ファンシーショップ? ちいさな女の子が好きそうなパステルカラーのこまごまとした雑貨がたっぷりそろった店だった。
ついでに食料品を買って帰宅。
晩ごはん:焼き鳥(モモ、セセリ、軟骨、ネギを串に刺して塩でグリル)、アジと鯛の刺身、小松菜の海苔和え、わかめのサラダ、豆腐とわかめの澄まし汁、湯葉、いちご。
焼き鳥は軟骨が好評也。

2月4日(土)寒いが晴れて気持ちいい
昼過ぎ、いつもの道から一本それた路地でメジロを見つける。
ピンクの椿の花のなかに頭をつっこんで、あれは蜜を吸っているのかな? じっと見ていたら、もう一羽飛んできて、花の芯?を次々とついばみ、そのあと電線に飛び移り、つかず離れず蝶々のように仲良く交差しながらどこかへ飛んでいってしまった。
晩ごはん:鶏とマイタケの醤油和え、小松菜と油揚げの炒め物、わかめサラダ(タレは醤油とごま油と胡椒)、湯葉、ごはん、いちご。
夜、「女官」読み進める。
「権典侍は俗のことばでいえばお妾さんで、(中略)その当時、御寝台のそばで寝むのは、小倉、園の両権典侍の二人きりでした」とか「やがて御朝食が始まると、(中略)いつも牛乳入のコーヒーとパンで、軽いお食事をお取りになります」とか。
おもしろい。

2月3日(金)すごく晴れ
昨日のわかめ、たくさんすぎて食べきれない。トトを送りがてらSちゃん家によって、半分ほどあげてくる。代わりに白や緑や黒の煎り豆を一袋もらう。
夜、町内会の集まりにトトと出かける。そうかと思ってはいたけれど、やっぱり委員になってしまった。
「あれがオリオン座でー、北斗七星はー…どこかねえ」
夜道を探しながら帰ってくる。
寝る直前、ヒイさんが鬼になって帰宅。トト、きゃーきゃー叫びながら、力いっぱい豆を投げつける。顔にも、手にも、体にも、パチンパチン。痛い痛い。鬼はあっという間に逃げていきましたとさ。
晩ごはん:豚肉の生姜焼き、ニンジンと大根の炒め物、新玉ねぎのバター蒸し、わかめサラダ、味噌汁(豆腐・わかめ)、湯葉、いちご。

2月2日(木)晴れ
「ちょっと、あんた、いる?」
夕方、トトと帰ってくる途中、Kさんに呼び止められた。Kさんはこのあたりに古くから住んでいる住人のひとり。詳しく聞いたことはないけれど、息子さんが漁協に関係しているらしい。
「わかめ! わかめ、あるんだけど、いる?」
玄関先までついていき、ビニール袋いっぱいのわかめをもらう。
台所でザルにあけると、取れたままのながーいわかめがたくさん。一株、一メートルくらいはありそう。四株ほど洗って切って、真ん中の硬い茎を取り除き、ざっとゆでる。
晩ごはん:白菜と豚肉のスープ、焼き鳥(塩・グリルで)、新玉とわかめのおかかサラダ、わかめ(刺身)、湯葉、ごはん、いちご。
Kさんはときどきこうやって魚介類をくれる。思いついたみたいに、急にくれる。道の遠くから、見つけて声をかけてくれる。

2月1日(水)晴れ
小学校の新入生説明会へ。その後、トトを迎えに行き、図書館へまわり、返して借りる。
昼前にじんちゃんから電話。テンテン、インフルエンザにかかったとのこと。こっちはまだだけど、もうすぐ来るかな。去年はたいへんだった。
晩ごはん:豚汁、アジの刺身、ニンジンと油揚げの炒め物、ごはん、いちご。

他の日記