2017年1月

他の日記

1月30日(月)晴れて暑いくらい
夜半から降り出した雨は、朝起きたらやんでいた。外は歩くと汗ばむぐらいの陽気。桜でも咲いてしまいそう。まだ一月なのに気持ち悪い。
夜、先月、カナダの書店に注文した編み物本がやっと届く。なぜだかパリまで行っていたらしい。
晩御飯:タラとじゃがいものトマトスープ、小松菜の海苔和え、かぼちゃの煮たの、冷奴、ごはん、いちご。

1月29日(日)天気良し
掃除をした後、昼ごはん(パンいろいろ)を食べて、図書館へ。
三省堂「原色図鑑」シリーズの著者・山川黙先生の奥さま・三千代さんの『女官 明治宮中出仕の記』(講談社学術文庫)を借りる。明治天皇の「皇后美子」に「女官」としてお仕えした三千代さんが、「公表を許されなかった御内儀での御生活」(あとがき)をズバリと記した、ちょっとびっくりの本。
梅がポップコーンのようにぽこぽこと咲いている。抹茶色のメジロが薄桃色の梅の花をついばんでいた。野鳥の図鑑の写真のよう。足を止めてしばらく見る。
晩御飯:鶏のから揚げ、野菜の素揚げ(ポテト、にんじん)、ほうれんそうの胡麻和え、湯葉、いちご。
御飯を食べたあと、百人一首。節をつけて大声で読む。時間切れで、半分しかできなかったけれど、楽しかったもよう。

1月28日(土)晴れてぽかぽか
百人一首を買いに、ショッピングモールへ。実家と同じ、田村将軍堂のを買う。
他にリボンつきパッチンどめ、ハッカ糖(柔らかいの)、鶏肉(鹿児島産)、生タコを買って帰宅。
おやつにヒイさんとトトはアイスクリーム(チョコとぶどう)、わたしはモンブランを食べる。ほんのちょっと、小指の先っぽくらいの栗が、二三粒入ったモンブランだった。
晩御飯:鶏の水炊き、ニンジンとニラの炒め物、トマトサラダ、湯葉、いちご。
夜、ベルギービールで生タコ。「アメリカで偉くなった人」について、あのおじさんが旦那じゃなくてほんとうによかった、あれが家に居たらとても困ると云うと、ノリコはなぜいつもすぐに結婚してみるのかわからない、とまた云われる。ヒイさんはそういうこと、ぜんぜんないらしい。ほんとかな。

1月26日(木)晴れ
今日はトト、慣れたようで、歯のことなにも云わなかった。
「ちょっと、痛いけどね」
そう云いながら、ぱくぱく、奥歯で食べている。コツがつかめたのかな。抜けるとき血の味がするとか、抜けた後、穴?が妙な感じになるとかは、怖がるので云わないことにする。
編み物、なかなか進まず、何度もほどく。
夕御飯:フリッタータ(かぼちゃ・にんじん・じゃがいも・ほうれんそう入り)、里芋と鶏肉のスープ、大根を煮たの、湯葉、いちご。

1月26日(木)晴れ
夕方、トトが落ち着かない。しきりにまとわりついてくる。
「ねえ、ずっと一緒にいて。ここにいて」
おとうさんではダメで、おかあさんでないとイヤらしい。風邪の引きはじめかと、熱を測ってみたが、ぜんぜんない。
「え~ん、え~ん」
そしたら夕ご飯のとき、とんかつを食べながら泣き始めた。
「痛いの~、食べたいんだけど、痛いの~」
昨日からグラグラしはじめた前歯が、気になって痛くて不安で嫌になってしまったらしい。噛み切らなくてもいいように、ちいさく切り、励ましながら食べさせる。
晩御飯:とんかつ、じゃがいもと若芽のかき揚げ(「のらぼう」のレシピ本から)、ブリの刺身、ほうれんそうの胡麻和え、ごはん、いちご。

1月24日(火)寒いがとてもいい天気
朝、港にまわり、シラス屋をのぞく。シャッターが閉まっていて誰もいない。いつもはたくさんある旗もナシ。今日は船、出なかったみたい。
日差しはあるけれど、空気が冷たい。息をすると、鼻の奥がスース―ひりひりする。
戻ってくる途中、堤防沿いの物干し竿に、ちいさな鳥がいた。木彫りの鳥みたいにちいさくてカチッとした鳥。近づくと、長い尾を振って、あっという間に逃げてしまう。ジョウビタキのオスらしい。この前見たメスよりオレンジの部分が多くて、グレーの頭と黒い体が格好良かった。
晩御飯:イワシの刺身、イワシのつみれ汁(三匹手に入ったから、一匹は刺身、残りはつみれ)、いんげんの胡麻和え、キノコのハーブサラダ、ごはん、いちご、みかん。

1月22日(日)晴れて風が強い
夕ご飯のあと、みんなで「わにわにかるた」をする。
「おかあさん、本気出していい?」
「いいよ。トト、強いもん!」
でもやっぱりこてんぱに負けて、わたしの首にしがみついて泣き顔を(できるだけ)見られないようにして泣く。
寝る前、横になりながら、
「もう、わにわにかるた、ヤになった?」
と聞いたら、
「うううん。またやる。明日やる。絶対にやる。でも、今度はおかあさんが読んで(読み札を)」
今日は風がとても強かった。ので、海に行きたかったけど、やめました。

1月21日(土)晴れ
朝から車で公園へ。なわとびをして、鉄棒をして、フリスビーをして、すべりだいで滑って、トトはほんとうに公園が大好き。一日、一度は外で遊ばないと、体と心がヘンになるみたい。犬のよう。
五時ごろ、夕焼けを見ながら帰ってくる。今日は天気がよかったせいか、空じゅううっとりするくらい上品なうすバラ色で、灰青色の富士山もくっきりはっきり遠くに見えた。
晩御飯:鶏肉とパプリカとじゃがいもの蒸し焼き、しいたけのバター焼、小松菜の煮びたし、冷奴、ごはん、みかん。

1月18日(水)晴れ
今日は疲れた。夕ご飯、作る気がしない。ひいさんも出張でいないし。
ので、まいこさんのパンに、チーズとか生ハムとか玉ねぎとかバターとかディルとかオーブン焼きニンニクとかマスタードとか卵焼いたのとか、いろんなありあわせをたくさんのっけて、挟んで、塗って、あとは残り物(白菜スープ)で「パンパン・パーティ」(と、トトが云った)をすることにする。
「えっと、おかあさん、次はハムにしよっかな」
「えー、トトも~。残しといてー」
手巻き寿司のようにあれこれ選びながら食べる。
夜、編み物をしながら『ひよこはなぜ道を渡る』(エリザベス・フェラーズ、創元推理文庫)を読んだ。映像(映画とか)より、本の方が作業が進む。見るだけだとわたしはついよそごとをしてしまいがち。

1月17日(火)晴れ
「おねえちゃん。聞いた?」
朝、電話してきたじんちゃんが、云う。
「あのねー、のこさんの携帯が壊れたの」
のこさんとは、わたしの母。
「原因はね、って、のこさんだけが思ってる原因なんだけど…」
どうやらのこさん、お友だちに誘われてFacebookのアカウントを取ったらしい(といっても、うまく操作できないので、実際の作業はじんさんが担当)。
「そしたらさー。流れてくるよね? がーっと。いろんな人の投稿がさ」
そうね、そうね。そうなるよね。
「それ見て、のこさん、びっくりしちゃったみたいなんだよねー。ひとのもの、勝手に見ちゃった! って」
日記みたいに?
「そうそう。それでバチがあたったって。あんなん見たから壊れたんだって、そう云ってるの」
晩御飯:大根と鶏肉のそぼろ煮、里芋と豚肉のスープ、小松菜の海苔和え、ごはん、いちご、みかん。

1月15日(日)晴れ
夜、まいこさん(→horta)のパンが届く。
クッキーに角食にカンパーニュに、そのほかいろいろ。うれしい。すぐ到着のメールをする。
広島は今日、大雪らしい。じゃんじゃん降って降って、降りまくっているらしい。
「さぶくて冬ごもりの熊の気分です」
とのこと。
こっちはぜんぜん降ってない。トト、がっかり。

1月14日(土)くもりほんの少し雪
「ねえ、おかあさん。おそと見て! すぐ見て! マドあけて見て!」
ヒイさんとスーパーに出かけたトトから電話(ヒイさんの携帯で)。
台所の窓を開けると、白いものがちらちらと舞っている。
「ね、ゆき、降ってるでしょ? すごく降ってるでしょ?」
しばらくしてからもう一度見たらやんでいて、、もうそれっきり降らなかった。
晩御飯:ほうれんそうグラタン(トトだけ)、大根と豚肉の煮物、タコのアヒージョ、イワシの刺身、湯葉、ごはん、いちご。
夕方からしんしんと冷えてくる。「大寒波」が来ているらしい。明日も寒いかな。

1月13日(金)晴れて寒い
耳鼻科、今日で終わりだといわれる。はーよかった。今週は園、ずっと午前休みでした。
晩御飯:鶏肉のニンニク醤油焼き、ネギと豆のスープ、ジャガイモとニンジンの千切り炒め、湯葉、ごはん、いちご。

1月12日(木)晴れ
日暮れごろ、東の空にとても大きな満月。ニセモノみたいに大きい。
運転しながら見とれていたら、曲がらなきゃいけないところを通り過ぎてしまう。黄色というより橙色の、月のようでない月だった。

1月11日(水)晴れ
朝から頭が痛い。薬を飲んだが治らない。昼過ぎから肩も痛くなってきた。
「なんだかすごくつらそう、なん、だ、けど…」
お昼ご飯(うどん)を食べながら、ヒイさんが云う(八の字眉毛で心配そうに)。
あまりの痛さに横になってみたけれど、眠れない。胃もむかむかしてきた。
でも夜、お風呂に入ったら治った! あったかいお湯にひたり、はああ~と息を吐いたら、痛いのががすーっと消えていき、びっくりした。冷えてたのかな。
晩御飯:鍋(白菜・大根・豆腐・鶏肉・白滝・ニンジン・しいたけ。昆布だし)、イワシの刺身、ニンジンと油揚げの細切り炒め(昨日の)、ごはん、いちご。

1月10日(火)晴れ
朝一で耳鼻科へ。
連休中にかゆいと云い出したトトの耳を診てもらう。
「ん~、ちょっと化膿してますねえ。明日も来てください」
処置してもらい、車のなかで薬を飲ませる。
「いま飲まなきゃだめ? ニガイ?」
大きな涙をぽろぽろこぼして嫌がる。
でも今回は人生初の錠剤(これまでは粉かシロップ)。
「こうやって飲むの。ごっくんって。そう、お水と一緒に」
飲み方を教えたら、ごっくん。嫌すぎて30分以上かかっていた「お薬タイム」が、あっという終わり、拍子抜けしたのかしばらくぼーっとしていた。昼前、園へ。
晩御飯:タラとしめじをニンニクとオリーブオイルで焼いたの、ニンジンと油揚げの細切り炒め、かぼちゃの煮たの、味噌汁(豆腐と大根)、おもち(磯部)、ごはん、いちご。

1月9日(月・祝)お昼まで雨それから晴れる
三人で東京へ。
ヒイさんは仕事、私とトトは代々木公園へ。初めて来たけれど、ここはなんて広いところ!
自転車を借りて、サイクリングコースを走ってみる。
トトは気になるものを「ちらっと見る」ことがまだできない。つい凝視してしまう。
自転車に乗っていてもそうだから、前を走る小学生くらいの「おねえちゃん」が気になりすぎて、道をそれて派手に転んでしまう。痛そう。泣いた。
コースを二週走ったあと、縄跳びとフリスビーをして、東京駅でヒイさんと合流して帰宅。
今日は、ふわふわの白いものを首に巻いた着物姿の女の子をたくさん見ました。成人式。

1月8日(日)くもり昼過ぎから雨
雨が降り始める前。
見たことのない鳥が、隣の空き地にいる。尾っぽが長くて、ちいさい。うす茶色の羽に白い斑点がひとつある。尾の下はきれいなオレンジ色。
蠟梅にとまったり、雑草の間を歩いたり。一羽だけでしばらく遊んでいたけれど、別の大きな鳥(ヒヨドリ?)が来たら逃げてしまった。
ネットで調べたら「ジョウビタキ」のメスらしい。動き回るポンポンのようなかわいい鳥。
晩御飯は水餃子(皮から作るやつ)、ほうれん草の胡麻和え、いなだの刺身、プチトマト(トト用)、湯葉、いちご。
だんだん強くなり始めた雨は、夜半、台風のように吹き荒れる。家が吹き飛ぶんじゃないか(オズの魔法使いのように)と思った。

2017年1月6日(金)晴れとても寒い
朝、トトを園に送っていったヒイさんが
「先生がね、『トトちゃん、云えましたよ!あけましておめでとうって』って教えてくれた」
と笑いながら云う。
正月休み、たくさんのオトナと話して自信がついたのかも。いいこと。うれしいこと。
去年、ヒイさんがくれた「香木実」(かぐのきのみ)をおやつに食べる。
包装紙をあけながらこれはおいしいんだよと思い、食べている間もおいしいなあと思い、コーヒーを飲みながらやっぱりおいしかったなあと思った。
夜、編み物をしながら『黄色いアイリス』(アガサ・クリスティー 創元推理文庫)を読む。この頃やっと少しだけ前みたいに本が読めるようになった。

2017年1月5日(木)晴れ。寒いと聞いてたけど暖かかった
トトと郵便局へ行き、トト名義の通帳を作る。
「これと、これと、これ。どれがいい?」
黒くて格好いいのと、緑の郵便局っぽいのと、傘とかランドセルとかたくさんのカラフルなイラストがついたもの。三種類の通帳から、トトはカラフルイラストのを選んだ。やっぱりね。
お昼ご飯を食べた後、お年玉でお財布を買いたいと云うのでショッピングモールへ。
「かわいいの」を探して三つ四つ、店を回り、ようやくキャラクターもののがま口がいくつもつりさげられた場所を見つける。
「うわあ~。いいね~。ぜんぶいいねえ~」
目をぴかぴか光らせ、熱心に吟味して、最後に、ピンクのたれ耳? のなにかがついた財布を選んだ(594円)。
「マイメロちゃん(ハート)」らしい。
帰りの車で、
「おかあさん、これほんと、いいね~。ちゃんとやわらかいの、ちいさい子ようにね。このぱっちんが。ほらね(ぱっちん)。ほら、ほら」
ぱっちんぱっちん。がま口を開け閉めして、ほっぺたを火照らせて喜ぶ。よかったね。

2017年1月4日(水)晴れ。富士山がとてもよく見えた
愛知から帰宅。家は無事にあった。火事にも泥棒にもあってなかった。でも年賀状は来ていた。みんなでコートを着たまま読む。
夜、じんちゃんにもらった白菜と大根、冷蔵庫に残っていたにんじん、ソーセージ、こんにゃく、豆腐で鍋。久しぶりの家ご飯。
今年もいい年にというか、できるだけ良くないことが起きない、普通の年になるといいと思う。