11/17◎入荷のお知らせ

日本のデザイン、手芸、絵本などを入れました。
イルゼ・ブラッシ『たのしいステッチ STITCHES & SAMPLERS
イルゼ・ブラッシ『たのしいステッチ2 区限刺繍』
『くるみわり人形』 松本かつぢなど 講談社の絵本Cクラウン版
デザイン大系7イラストレーション

今回入れたイルゼ・ブラッシさんの本二冊は、圧倒の情報量です。実際に刺繍を教えている方ならではの丁寧で分かりやすい解説もさることながら、世界各地に伝わるさまざまなステッチについての情報も豊富で、まさに「刺繍事典」!

イルゼ・ブラッシ『たのしいステッチ STITCHES & SAMPLERS』


日本の実用本にしては珍しいハードカバー仕様なのも、何度もページを開くことに耐えうる、長い間手元に置いておける本を、との想いからではないでしょうか。
刺しゅう愛を感じる二冊です。

イルゼ・ブラッシ『たのしいステッチ2 区限刺繍』

また先日入れた日本語版『ヒンメリのハーモニー』、おかげさまで好評です(ありがとうございます)。

エイヤ・コスキ 『ヒンメリのハーモニー』日本語版


クリスマスに向けて、ヒンメリを作りたいという方もいらっしゃるかと思います。在庫も少しずつなくなってきましたので、気になる方はお早めにぜひどうぞ。

11月ももう半ば。今週末もいい天気だといいですね。よい週末を!

11/14◎入荷のお知らせ

フィンランドの人気ヒンメリ作家、エイヤ・コスキの最新刊、日本語版『ヒンメリのハーモニー』を入荷しました。
また品切れ中だったノルウェーのセルブーミトン図案集『SELBUVOTTER』も再入荷しました。

ヒンメリを作り続けて25年というエイヤさん。先月末、フィンランドの出版社から出されたばかりの本書には、癌を患った彼女がヒンメリに見出した精神的な力にも触れられていて、さすが日本語版。詳細な作り方も含め、幾何学模様が産みだす力などについてもするすると理解でき、また美しい写真にもうっとり癒されます。

エイヤ・コスキ 『ヒンメリのハーモニー』日本語版


ボリュームのある大きな作品から、すこしの材料でできるシンプルな作品まで、またわらだけでなく紙、ストロー、木のビーズなどを材料とした作品などの掲載もあるので、初心者から上級者までさまざまな方にお楽しみいただけそうです。

またセルブーミトン図案集も再入荷できました。これでもかと載った模様は、編み物だけでなく刺繍、織り物、いろいろな分野で応用できそうなほんとうにいい本(何度も書いてしまい、スミマセン)なので、この機会に気にぜひ。

ここのところ少し冷え込むので、ストーブを出してきました。そろそろ冬突入ですね(うれしい)。
どうぞよろしくお願いします。

11/10◎入荷のお知らせ

スウェーデン及びデンマークの織物本などを入れました。
デンマークの図案集『Nyt til Rammevaeven』
スウェーデンの織物本『Vava med Hemslojden 2』ヘムスロイドの織り物
スウェーデン『北欧のカーペット・デザイン』Vara vavda mattor

現在品切れ中の
ノルウェーセルブーミトン図案集『Selbuvotter』、今、海を渡ってこちらへ向かっている途中です。
この本を扱い始めたのは、今年2017年の1月。その後2月頭に、版元のfacebookで日本で手に入るようになりましたよ~、とお知らせしていただき、時々の品切れがありつつもなんとか扱っています。
(↓「現在、書籍セルブボッターは日本でも購入できます」と書いてある、はず。見えていない画像は当店の『Selbuvotter』商品画像です)

もとは個人的にこの本、すごい! 欲しい! と突っ走った結果から始まった本なので(なかなか扱いが難しい商品ではあるのですが)、扱えることが単純にとてもうれしい。
どうか無事に手元に届きますように(祈)。

また現在、品切れ中の
マルック・コソネン作品集 『MARKKU KOSONEN TIME OF WOOD』
フィンランドの伝統セーターと小物『LANKAPAITOJA JA MUITA ASUSTEITA』
などを含む新刊本も入荷予定ですので、お楽しみに。

ここのところ日が早くなったせいか、空気が乾燥してきたからか、夕焼けがとてもきれいで、毎夕、西の空を見上げて、あ゛ー、と(心の中で)口をあけて大感心しています。
どうぞよい週末を。

11/7 ◎ 入荷のお知らせ

スウェーデン、日本の刺繍、わら細工、デザイン、編み物などの古本を入れました。

スウェーデン かぎ針のレース編み『Udd- och mellanspetsar』
デザイン大系4・河野鷹思・編 パッケージング
『カーテンを織る』Vava gardinerスウェーデン織物本
わら細工 『halmarbeten』
イルゼ・ブラッシ作品集『キャンバス刺繍、クロス・ステッチ、ワッフル、アジュール、ハーダンガー…』

今回入れたわら細工の小冊子は、1949年にフィンランドのスウェーデン語話者協会などから出されたものです。

わら細工 『halmarbeten』


フィンランドのわら細工を紹介したもので、ごく薄い小冊子ですが、ヒンメリについて触れたページももちろんあり、なかなか面白い。

この本の説明でも触れましたが、フィンランドにはスウェーデン語を話す人々が6%ほどいます。
これはもともとフィンランドが以前、スウェーデンの統治下にあった歴史からきており、フィンランドの公用語にスウェーデン語が入っているのもそのためなのだとか。
またこのスウェーデン系の人々はかつてのフィンランドの支配階級・知識層であったため、「お金持ち」というイメージが強く、事実、裕福な人が多いのだとか。ムーミンのトーベヤンソンもじつはこのスウェーデン系フィンランド人の一員です。

というようなことをわたしは、すこし前から流行っている北欧ミステリのなかの一冊、フィンランドの女性作家レーナ・ヘトラインによる『雪の女』で知りました。
ミステリとして楽しめるのはもちろん、現地の生き生きとした事情、特に女性や家庭を取り巻く状況などが詳しく分かって、なかなかハードに面白い。Amazonのリンクを貼りましたので、こちらもよかったら手に取ってみてください。

11/2◎入荷のお知らせ

スウェーデンの織り物、刺繍本、日本の雑誌など古本を入れました。
新婦人 1965年11月号 表紙構成・宇野亜喜良
『長新太』 今江祥智・編 すばるの森絵文庫
スウェーデン『44種類の裂き織り』TRASMATTOR 44 modeller i farg
『続・織物』ATT VAVA MERAスウェーデン織物本
『Bottensomsmodeller』スウェーデン・ボッテンソム刺繍
湯呑みと土びん 暮しの設計No121 中央公論社

また売り切れてしまったセルブーミトン図案集『Selbuvotter』、版元に発注済みです。お待たせしてしまいたいへん申し訳ありませんが、ご希望の方はしばしお待ちください。

先日スウェーデンから届いた荷物に、こんなプレゼントが入っていました。いつも手芸本をお願いしている方の奥さんが、ご自分で作ったものなのだとか。


ボスニアンクロッシェのフックにしては針部分がかなり大きいので、織り機のおさ通しではないかと思うのですが、いかがでしょうか(道具の名まえは手紙になかったのです)。
手触りが滑らかで形もうつくしく、これを手作りされたなんて、と何だかとても楽しくなりました。

11月に入り、やっと気持ちの良い秋晴れが戻ってきました。今週末は晴れるかしら。
どうぞよい週末&連休を。

ダーニングマッシュルーム

新しいオリジナル商品、ダーニングマッシュルームを入れました。柄に開けた穴に針が収納できるタイプのダーニングマッシュルームです。

ダーニングマッシュルーム(柄に針収納つき)


柄に針が入るタイプのダーニングマッシュルームは、ドイツとイギリスのヴィンテージのものを持っていました。今回の商品化にあたって参考にしたのは、ノステピン同様、イギリスのものです。



頭のカーブなどは、ダーニングが盛んだった彼の国の蓄積を考え、そのままにしましたが、余分な装飾を省いたり少しだけ持ちやすくしたり、少々の改良を加えました。



一番の改良点は、穴の深さ。編み物のとじ針のような長い針もできれば収納したいと、木工屋さんと強度等を相談しながら、今回の深さ6.5cmに落ち着きました。
穴をあけなければ、おそらくもっと安価に作れたと思います。が、せっかく長い間手元に置いていただくのだから愛着が持てるものを、とこのタイプにしてみました。



頭と柄が取り外せるので、コンパクトに収納できるのもこの形のいいところです。キノコ型、とてもかわいいのですが、頭が大きいとなかなか場所を取りますものね…。

最後にダーニングのやり方を解説した動画を貼り付けておきます。
わたしも時々やりますが、最初はなかなかうまくできず…。でも少しずつコツがつかめてくると、とても楽しい。気がつくと夢中で刺してしまっています。穴が開くのが嫌でなくなるのもメリットかと(笑)。
新製品、どうぞよろしくお願いいたします。

画像が少々不鮮明ですが、ニットの靴下の繕い方がよく分かる動画です。

こちらの映像はダーニングエッグ(靴下など細いものを繕うときに使うエッグ=卵型の道具)での実演ですが、繕い方が分かりやすいです。

10/27◎入荷のお知らせ

スウェーデンの織物・刺繍本、エストニアの伝統ニット本、イルゼ・ブラッシさんの刺繍本などを入れました。

エストニアの伝統ニット本は、古本での入荷になります。

エストニアの伝統ニット『Silmkoeesemed』


著者のKalju Konsinは、1929年生まれの女性の手工芸に関する研究者。エストニア国立博物館で勤務していた方だそうで、今もお元気。なんだかとてもアヴァンギャルド&おしゃれなおじいさまでした。すてき。
→ 参考https://et.wikipedia.org/wiki/Kalju_Konsi
https://tartu.postimees.ee/3098791/eakas-luuleharrastaja-lubab-jatta-oma-varskeima-poeesiavihiku-viimaseks

また台風が来ているようですね。ああ、最近の週末はいつもいつだって雨降りで困ります。お住いの地域にどうか被害がありませんように。
よい週末を…。

編み込みミトン「星々」

ミトン「星々」の編み図をアップしました。

編込みミトン「星々」の編み図(ダウンロード版)

使用毛糸は、編込みミトン「RIN」「花々」と同じく、パピーのブリティッシュファインです。ウールの素朴さとワイルド感がありながら、それほどチクチクしない細めの中細です。

カフは掛け目と減らし目で作る模様編みになります。この模様は日本の記号編み図で編んでいくと、どうしても最後に1目ずれてしまいがちなので、ここの編み方は文章で説明してあります(この模様編みのずれ問題も、いつかまたチュートリアルでまとめたいのですが…)。

編み込み模様は日本の編み物本でよくある方眼のチャート形式です。
今回はSとM、ふたつのサイズ入り。一般的な日本人女性よりすこし大きめのサイズなので、手のひらまわりの長さを参考に選んでください。親指にマチがあるタイプなのもあり、手がすこし大きめの方(わたしです!手の小さい男性並み…)でも、Mサイズはぴったりかと。

またあわせて「Backward Loop Cast On 巻き増し目」と「Make 1 (M1,M1L,M1R) ねじり増し目(ループ左上、ループ右上)」のチュートリアルも作ってみました。

Backward Loop Cast On 巻き増し目

Make 1 (M1 ・ M1L ・ M1R) ねじり増し目(ループ左上 ・ ループ右上)


Knitting Tutorials チュートリアル
使っていただけたらうれしいです。

10/24◎入荷のおしらせ

エストニアの刺繍図案集、フィンランドのカイ・フランク、ティモ・サルパネヴァの作品集などを入れました。

運動会があったり(振替休日)、台風が来たり(休校)、親子で初めて迎える小学生の秋はなかなか忙しく、思ったように時間がとれませんが、少しずついい本、いい雑貨を入れてきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします~。

Make 1 (M1 )(M1L ) (M1R) ねじり増し目(ループ左上 )(ループ右上)

Make 1 (M1)(M1L)(M1R)は、日本で「ねじり増し目」と呼ばれる増し目です。編地の途中で渡り糸(シンカーループ)をすくい、それをねじるように編むことで目を増やす方法で、海外のパターンでは時にねじる向きを指定することがあります。
たとえば「M1L」と略される「Make 1 Left」は、ねじったループの左側(Left)を上にする「ねじり増し目(ループ左上)」で、図で示すと以下のようになります。


「M1R」と略される「Make 1 Right」は、ねじったループの右側(Right)を上にする「ねじり増し目(ループ右上)」で、図で示すと以下のようになります。


また単に「M1」とある場合は「Make 1」という意味で、ねじる向きがどちらでもよい「ねじり増し目」となります。
M1LとM1Rでは目の傾く向きが変わります。どちらをどんな時に使うか、これという正解はないのですが、ねじった目を含んだ編地が右上に増えていく場合は「M1L」、左上に増えていく場合は「M1R」を使うと、穴が空きにくく編地が平らになります(参考画像以下)。好みによってまたはパターンの指定によって選んでください。


この増し目を使ったパターン→編込みミトン「星々」ピコットミトン
当店のパターン販売ページ→編み図SHOP





Make 1 Left(M1L)ねじり増し目(ループ左上)
1. 増やしたい目の手前まで編み、右針で目と目の間の糸(シンカーループ)を下からひっかけます。


2. 右針にひっかけた目の手前から左針を入れ、そのまま編まずに目を左針に移します。




3. 左針に移した目の向こう側に右針の尖端を入れ、表目を編むように糸をひっかけ、引き出します。



4. ループの左側が上になったねじり目ができました。


Make 1 Right(M1R)ねじり増し目(ループ右上)
1. 増やしたい目の手前まで編み、右針で目と目の間の糸(シンカーループ)を下からひっかけます。


2. 右針にひっかけた目の後ろから左針を入れ、そのまま編まずに目を左針に移します。



3. 左針に移した目の左側から右針の尖端を入れ、糸をひっかけ、引き出します。





4. ループの右側が上になったねじり目ができました。


他のチュートリアルを見る
当店のパターン販売ページ

10/20◎新入荷

エストニアのレース模様集と「草木染」という名前を考案した山崎斌さん(いろは4号でもチラッと触れています)の随筆集などを入れました。

エストニアのレース模様集は、うつくしいレースのパターンをびっしり掲載した、模様集・ステッチ集がお好きな方にはもってこいの内容です。エストニアではこの版の前に一冊(こちらが元版です)、後に一冊改訂版が出ています。でもいまは残念ながらどれも絶版。

エストニアの美しいレース模様集『Pitsilised koekirjad』

またこの本で使われているチャート記号は、日本の編み物記号とはずいぶん違うので、なかなか解読しづらいのですが、しかし! 編み物を愛するニッターの情熱は、どこの国でも一緒ですねえ。このチャートを英訳し、なおかつpdfとして無料でダウンロードできるようにしてくださった方がいます(詳しい経緯は↓にあります。A big thank you to Shelda Eggers!)。
http://www.shelda.net/pitsilised.html
せっかくの情報ですので、お買い上げいただいた方には、セット付録としてこのpdfページをプリントアウトしてお届けしますね。

どうやら台風が来ているもようです。お住いの地域は大丈夫でしょうか。どうか被害がありませんように…。
よい週末を。

Backward Loop Cast On 巻き増し目

Backward Loop Cast Onは、主に編んでいる途中、右針に作っていく作り目で日本では「巻き増し目」と呼ばれています。


↓この増し目を使ったパターン↓
編込みミトン「星々」(ダウンロード版)
編込みミトン「花々」(ダウンロード版)
ピコットミトン
↓パターン販売ページ↓
編み図SHOP

1. 増やしたい目の手前まで編み、左手の指(わたしは人差し指を使っていますが、親指でも)に糸を写真のように巻きつけ、右針の尖端で手前から向こうにすくう。



2. 指を抜き、糸をひっぱる(ここで強くひっぱり過ぎると次の段で編むのが大変なので、あまりひっぱりすぎない)。


3. 作り目(巻き増し目)が一目できました。必要目数になるまで1~2を繰り返す。


他のチュートリアルを見る
当店のパターン販売ページ

10/17◎入荷のお知らせ

スウェーデンの刺しゅう、織り物本、日本の絵本などの古本を追加しました。

『しろいやぎビケット』は『まりーちゃんとひつじ』でお馴染みのフランソワーズさんによる絵本です。

『しろいやぎビケット』 フランソワーズ


「アメリカの絵本」となっていますが、作者であるフランソワーズさんは(名前からも分かるように)もともとフランス生まれの方。パリの児童図書出版社に勤めた後、アメリカに留学し、フランスとアメリカを行き来しながら、たくさんのかわいらしい絵本を残しました。

おしゃれで現代的な絵からはなかなかイメージできませんが、彼女が生まれたのはじつは1897(明治30)年! 作家・宇野千代と同い年の作家さんなのですね。わお!

この『しろいやぎビケット』は、2003年に徳間書店から『みみちゃんとヤギのビケット』というタイトルで復刊されましたが、こちらもすでに絶版です。ひつじ好き、裁縫好きにもおススメのまことにかわいらしいお話ですので、よかったらぜひご覧ください。

10/12◎入荷のお知らせ

日本、スウェーデン、アメリカの刺繍本、グスタフスベリの展覧会図録などを入れました。

今日はフレメ刺繍のクリスマス刺繍本を入れましたが、はっと気がつくともうあと二か月でクリスマス(そして年末!)ですね。

デンマークのフレメ刺繍図案『クリスマスのクロスステッチ』



更にいい本をご紹介できるよう、残りの今年を精進しながら走り抜けたいと思います。
よろしくお願いします。

10/6◎入荷のお知らせ

今日は二冊、フレメ刺繍でお馴染みのゲルダ・ベングトソンさんの人と作品を追った『ゲルダ・ベングトソン 刺繍・人生』とカナダ在住のテキスタイル・アーティスト堀内紀子(Toshiko Horiuchi MacAdam)による糸(紐)の編み方をレクチャーした『一本の線から From a line』です。

ゲルダさんの本、じつは版元のヤマナシヘムスロイドで新刊がまだ手に入ります。すてきな本ですので、新刊が欲しい方はぜひ、版元さんに連絡してみてください(6480円税込・電話・ファックス・メールで注文を受けつけてくれるようです)。

堀内紀子 (Toshiko Horiuchi MacAdam)さんは、現・カナダ在住のテキスタイル・アーティスト。
日本では箱根の彫刻の森美術館にある「ネットの森」の作者として有名でしょうか。また12月公開のアイスランドのドキュメンタリー映画映画『YARN 人生を彩る糸』でも、彼女がクローズアップされているそう(12月公開、おもしろそう!)。
http://yarn-movie.com/
「特に、長いキャリアのあるテキスタイル・アーティストのTOSHIKO(堀内紀子)が、ユニークで素晴らしい、人々に必要とされるアートに形を変えていった軌跡は、本作に表現することの変遷に深い洞察を与えるものでした」(同作HP)
と『yarn』の監督が云うように、1940年の東京生まれの堀内さんは、糸を素材として扱うアーティストの先達のような存在です。
今回の本は、そんな彼女が糸をどうやって扱うか(編むか)の技術を分かりやすく丁寧に、そして惜しみなくレクチャーしたとても贅沢な一冊。どうぞお楽しみください。

『一本の線から from a line』二冊セット 堀内紀子

10/3◎入荷のお知らせ

日本の手芸本、絵本、雑誌、エッセイなどを入荷しました。

絵本は先日入れたものと同じく、宇野亜喜良の初期イラストが楽しめる「うたえほん」シリーズです。

初期・宇野亜喜良・福田繁雄イラスト『うたのあおぞら』


今日入れたもののなかには福田繁雄が絵を担当したページもあり、豪華!
ぜひご覧ください。

また「いろは」4号で特集したファッションデザイナー中林洋子のエッセイ集も入れました。

『セピア色の日々』中林洋子

いろは4号


洋子さんが手掛けた装幀本は、奥付をチェックしなくても、あ、洋子さん(なみこさんと読みます)の! と分かるなにかがあります。こういう「見えないイニシャル」を自然とつけることができた女性なのでしょうね。

また「婦人画報」は佐野繁次郎の手書き文字がタイトルロゴだった時代のものです。

「婦人画報」1963年6月号 結婚特大号


昔々、海月書林でまとめましたが(→LINK・佐野繁次郎とマサム・マサコ・気がつけば、もう十年以上前ですね…)、このころの「婦人画報」ではマダム・マサコさんも連載を持っていました。
そういえば伊丹十三(当時は「一三」でしたが)の「ヨーロッパ退屈日記」も、山口瞳の「江分利満氏の優雅な生活」(直木賞受賞作)も、今回入れた60年代の「婦人画報」の連載だったのですね。

どうぞお楽しみください。

9/28◎入荷のお知らせ

絵本、手芸本、料理本など入荷しました。

今日は宇野亜喜良、長新太、丸木俊といった画家・イラストレーターの絵本を入れました。宇野さんと長さんの絵本は、どちらも初期といっていい時期の珍しいものです。
とくに宇野さんの絵は、のちの耽美なイラストとはいくぶん趣の違うかわいらしいイラストで新鮮。


ご本人が著書の中で影響を受けたと記しているプロベンセン夫妻を思わせるイラストですが、さすが宇野さん。作風が違っても作品の完成度&垢抜け度は飛びぬけています。
お楽しみいただけたらうれしいです。

また丸木俊さんの絵本もなかなかすてきです。

『ぶらんこのり』丸木俊・絵 佐藤義美・文


丸木さんといえば、広島の絵が有名ですが、絵本もとてもよく、「こまどりのクリスマス」「12のつきのおくりもの」などが有名ですね。
個人的には丸木さんの義妹にあたる大道あやさんの「ねこのごんごん」も大好きなので、こちらの本もまた入荷できるといいなあと思っています。

今週末は秋晴れでしょうか。よい週末を。

9/26◎入荷のお知らせ

日本の手芸本、随筆など入荷しました。
『飲み食ひの話』獅子文六 装幀・芹沢銈介
『愛奴物語 白夜を旅する妖精』栗田勇 装幀・イラスト 宇野亜喜良
『ベビーニット』 ハンドクラフトシリーズNo.7
『クロスステッチ作品集』
村田敬子・小薗江圭子・三宅喜久子・久家道子など

『かぎ針編み3 すてきなインテリア』曽根睦子・成田敬子・わたなべ緑・可児久子・和田絢子など
『子ども服の早裁ち早縫い』 ハンドクラフトシリーズNo.71

また当店およびravelryで販売中の編み物パターン「アラン帽子」。

アラン帽子 (印刷版)

アラン帽子 (DL版)

comugyさん(https://www.instagram.com/comugy/)が、とてもかわいらしく編んでくださったので、ご許可をいただき商品ページに使用糸の情報とあわせて写真を掲載させていただきました。

使用糸はDARUMAのFalkland Woolだそうで、落ち着いたベージュがいいですねー。
ありがとうございました。

運動会に遠足。秋の行事が目白押しで、なかなか慌ただしい毎日ですが、それでも秋はごはんがおいしい(笑)。食欲の秋を満喫しています。
どうぞよろしくお願いいたします。

9/22◎入荷のお知らせ

エストニアの新刊、スウェーデン・日本の古本など入荷しました。
『エストニア ムフ島のデザインとパターン 伝統の針仕事』Meite Muhu mustrid
『かじやとようせい』 こどものとも273号
『おはようミケット』 こどものとも275号
スウェーデンのキノコ図鑑『 Svampplockarens handbok』
『可愛い女へ お菓子の絵本』入江麻木・宮川敏子など
編み物と手芸のファッション誌『しゃるむ』創刊号
編み物と手芸のファッション誌『しゃるむ』NO.14

『エストニア ムフ島のデザインとパターン 伝統の針仕事』Meite Muhu mustridは、日本の手芸・編み物雑誌で何度か取り上げられたことがあるので、ご存知の方も多いかと思います。

『エストニア ムフ島のデザインとパターン 伝統の針仕事』Meite Muhu mustrid


版元でもすでに品切れの本書。とてもすばらしい本なので、今回、なんとか見つけて入荷することができました。
重さも大きさもずっしりとしたヘビー級で、棒針編み、かぎ針編み、クロスステッチ、毛糸刺しゅう、カード織り(タブレット織り・バンド織り)などなど、多彩な伝統手芸作品とその作り方が、オールカラーでぎっしりと詰まった大満足の一冊です。作り方が掲載されているのはもちろん、どの作品も、見事にかわいらしいのがまたすごい。
気になっていたけれど手に入れられなかった方、この機会にぜひどうぞ。

またこどものともは、思い出の絵本という方が多い「おはようミケット」「かじやとようせい」の二冊を入荷しました。

『おはようミケット』 こどものとも275号

『かじやとようせい』 こどものとも273号


私事で恐縮ですが、わたしもこの二冊は忘れられない絵本のひとつ(ふたつ?)で、ミケットはパキッとおしゃれな色使いが、「かじやとようせい」はあの何ともいえない恐ろしさが子ども心にも衝撃で、いまでもぼろぼろになったペーパーバック版(名前入り)を大切に持っています。しかし「かじやとようせい」の「ようせい」登場シーン、昔はほんとうにちょう怖かった…。

日に日に早まる夕暮れに秋を感じています。
どうぞよい週末を。

9/20◎入荷のおしらせ

エストニのミトン・リーフレット、イギリスのフレメ刺繍図案集、日本の料理手芸本など入荷しました。
デンマークのフレメ刺繍図案『花とベリーのクロスステッチ』
『シルバーパレット NY発 いい日いい味407』THE SILVER PALATE GOOD TIMES COOKBOOK
『模様編みブック』 鈎針編67種・棒針編34種・アフガン編24種
『Kirikindad Virumaalt』エストニアのミトン・リーフレット
『新東海道五十三次』武田泰淳 武田百合子関連本

エストニアのミトン・リーフレットは、当店で取扱いのある『エストニアのミトン2』ではなく、この本のひとつ前に出た『kirikindad』掲載のミトンのなかから選ばれたものです。

『Kirikindad Virumaalt』エストニアのミトン・リーフレット


一枚の大きな紙を縦に一度折り、それをさらに横に二度折ったもので、開くと両面カラーでミトンがずらり。今回はデットストックの新品を入荷できましたので、編み物好きの方へのちょっとしたプレゼントにも、ぜひどうぞ(わたしがもらったら、たぶんすごくうれしい)。

また『新東海道五十三次』は、武田百合子さんがお好きな方ならとても面白く読める一冊です。
泰淳さんの作品なので難しいのでは? と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。新聞小説だけあって(毎日新聞での連載でした)、スラスラ読めるとても楽しい作品です。

『新東海道五十三次』武田泰淳 武田百合子関連本


この本の最終回を出版社の人に「横浜港の税関の前で」手渡した直後、武田夫妻はあの『犬が星見た』のロシア旅行に旅立ちました。
また本書によると、旅の最終地である京都での百合子さんの「目的の第一」は、「女学校時代に彼女のめんどうを見てくれたA先生に面会できること」
であったそう。
「とても痩せていて、頼りなさそうで、口もろくにきかない生徒でしたものね」
と「感慨深げに」振り返るA先生は、『遊覧日記』などにでてくるあの「先生」でしょうか。
あくまでも「小説」ではありますが、朗らかで率直でじつにかわいらしい40代前半の「ユリ子」さんが随所に出てくる、ファンなら持っていて決して損はない一冊です。

朝晩だいぶ涼しくなってきて、ほっと一息ついています。
どうぞよい秋を。

9/15◎入荷のお知らせ

フィンランドのレース&編み物本(どちらも新刊)、アメリカ、日本の古本など入荷しました。
フィンランドのボビンレース『SUOMALAISTA NYPLATTYA PITSIA』
フィンランドの伝統セーターと小物『LANKAPAITOJA JA MUITA ASUSTEITA』
デンマークのクロスステッチ1『ハーブと薬草』フレメの刺繍図案・日本語版
デンマークのクロスステッチ5『野に咲く花』フレメの刺繍図案・日本語版
『ヨーロッパのクロス・ステッチ2』監修イルゼ・ブラッシ
デンマーク のフレメ刺繍・モダン・クロスステッチ図案集(アメリカ版)Contemporary Danish cross-stitch design
『美しい思い出の雑誌 銀花』1968年5月号
『美しい思い出の雑誌 銀花』1969年3月号

フィンランドの新刊本二冊は、写真がとてもきれいで、ボリュームもあり、見ているだけで創作意欲がわいてきそうなすてきな本です。
この出版社の本は、当店でも多数扱っていますが、造本・写真がとても美しく、詰め込まれた情報はもちろんのこと「本というモノ」の魅力が存分に感じられるものが多く、扱うたびにいいなあ、と思います。

また雑誌『銀花』は、今見ても内容・レイアウトなどとても格好良く、花森安治と並び称される女性誌名編集長・今井田勲の卓越したセンスを感じます。
「静かな心のたたずまいを愛し 日々の暮らしに美を求める人のために 新しく生まれた雑誌」
という巻頭文もいいですねえ。他人に流されず、自らの境遇のなかでできるかぎりをつくすことが良しとされたあの時代の強くて美しい女性像が垣間見られるようです。

どうぞお楽しみください。