5/26 入荷のお知らせ

今日は、『ももいろのきりん』の中川夫妻による絶版絵本『おばあさんぐまと』中川季枝子・作 中川宗弥・画、フレメの刺繍図案・日本語版 デンマークのクロスステッチ1『ハーブと薬草』Hardangermonstre、大正時代に日本政府留学生としてパリの料理学校コルドン・ブルーで学んだ筆者によるお料理レシピ&エッセイ本『愛の料理集』東佐与子、木工実用書『木彫り』福留雅江 ハンドクラフトシリーズ 、を追加しました。

東佐与子さん(明治25年生まれ)の本は、当店でも時々取り扱いますが、フランス料理の豊かさが味わえる本格レシピに加え、1920年代(いわゆる「狂乱の時代」ですね)のパリの雰囲気を感じさせるエッセイがなかなかおもしろい。
ちなみに東さんとほぼ同じ時期にパリを訪れた作家には、森茉莉(明治36年生まれ)、林芙美子(同じく明治36年生まれ)、吉屋信子(明治29年生まれ)などがいますが、彼女たちのパリ・エッセイもうっとりおしゃれで楽しいです。
明治に生まれ、大正末~昭和初期にかけての青春時代に、舶来の雰囲気をめいっぱい吸い込んだこの世代のエッセイを読むと、昭和初期というのはほんとうにハイカラな時代だったのですねえ、としみじみ思います。

またそれつながり?ではないですが、今回、福留雅江さんの『木彫り』を改めて眺めていたら、佐藤雅子さんを思い出しました。
たしか『私の保存食ノート』にあったかと思いますが、佐藤さんのご趣味も木彫りのしゃもじ作りだったようで、それも今回の福留さんを思わせるような本格的かつ格好いい「木彫り」だったように思います(佐藤さんの書籍、以前はすべて絶版でしたが、いまはほとんどの本が復刻され、文庫にもなっているようですねえ。いいことです)。

佐藤雅子さんも明治41年生まれですし、明治生まれの女性のハイカラは、今より資金力・生まれ・才能・努力が必要だったせいもあるのか、芯があって骨太で、ちっとやそっとではない「胆力」みたいなものがひしひしと感じられ、ひ弱な昭和後期生まれからすると驚き憧れる思いです。

と余計なことをつらつらと書いてしまいました。どうぞご覧くださいませ。

5/24 入荷のお知らせ

商品をお届けしたお客さまから時折、メールをいただきます。
気に入ってくださった様子が分かると、わたしもとてもうれしい。子育てでしばらく仕事(海月書林)をお休みしていたせいか、誰かのお役に立てたのが改めて新鮮で、ありがたいなあとしみじみ思います。

今日は、スウェーデンの人気編み物本『ニットソックス』Sticka sockor、デンマークの『ハーダンガー刺繍図案集』Hardangermonstre、スウェーデンの手工芸協会発行の『スウェーデンの刺繍図案シート』Monsterblad kartong 13を追加しました。
ご覧ください。

5/22 入荷のお知らせ

北欧家具関係者、コレクターに大推薦の北欧イルムス・1961年商品総カタログが再入荷できました。

今回はダメージがあるので、その分、お値段も抑えめです。また前の持ち主が挟んでいたと思われる1962年のプライスリスト付き。参考図書としてぜひご活用ください。

昨日今日の関東は、夏が来たかというような気温です。暑いのが苦手なので困ったこまった。

5/19 入荷のお知らせ

フィンランド・ポフヤンマーに伝わる伝統ニットについての小冊子『伝統ニットのセーター』Traditionella stickade trojor
『SVEN PALMQVIST 1906-1984』スヴェン・パルムクヴィスト展覧会冊子
スウェーデンの『ダーナラ地方のボビンレース』KNYPPLADE SPETSAR FRAN DALARNA
を追加しました。

伝統ニットの小冊子は、ページ数が少ないながらもなかなかおもしろく、これを契機にいろいろ調べてしまいました。地域色のある手工芸品はいいですね。歴史、風土、そこで生きる人々の思い、美意識。いろいろなものを感じさせてくれます。

またノルウェー・セルブーミトン図案集『SELBUVOTTER』、無事、再入荷できました。
ご予約分をのぞいた在庫(キャンセルが発生しなければ残り一部ですが…)をアップしましたので、ご覧くださいませ。
今回の入荷は前回と違ってとても素早く、やはり前回はだいぶイレギュラーだったのだなと改めて実感しました(お待ちいただいた方ほんとうに申し訳ありませんでした)。

どうぞよい週末を!

5/17 入荷のお知らせ

フィンランドの新刊本、マルック・コソネン作品集『MARKKU KOSONEN TIME OF WOOD』
白樺細工のマニュアル2『TUOHITOIDEN KASIKIRJA 2』を追加しました。

近日中にエストニアの編み物新刊本、入荷予定です。おそらくいま海の上でこちらに向かってきているはず。お楽しみに。

GWに買ったヤマアジサイのつぼみが膨らみ始めました。我が家のイチゴは今が盛りです。
はるばるフィンランドから届いた新刊本、どうぞご覧ください。
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ノルウェーのセルブーミトン図案集、『デンマーク家具の40年』グレーテ・ヤルク、『ゴットランド島のステッチ』、引き続きご予約を承っています。
それぞれ下記ページよりお申し込みください。入荷でき次第、サイトにアップする前にご連絡いたします。
ノルウェー・セルブーミトン図案集『SELBUVOTTER』
『Dansk Mobelkunst gennem 40 aar 1927-1966』
『ゴットランド島のステッチ』

5/12 入荷のお知らせ

『BERNDT FRIBERG KERAMIKER』ベルント・フリーベリ作品集
『世界のグラフィックデザイン5 パッケージ』
『世界のグラフィックデザイン6 エディトリアルデザイン』
宇野亜喜良表紙の雑誌『新婦人』の61年6月号61年9月号63年5月号を追加しました。

『世界のグラフィックデザイン』は、巻によってセレクトの質にかなり差のある全7巻のシリーズです。
なかでも一番の出来(?)は、おそらく今回アップした6巻のエディトリアルデザインで、次が5巻のパッケージではないかと思います。
表紙(というか函)のデザインがなぜかいまいちですが、内容はすばらしい。
たとえば6巻は(商品ページにも書きましたが)、アレン・ギルバートADによる「LOOK」、ハーブ・ルバリンADの「EROS」「AVANTGARDE」「fact:」、ドイツの「twen」「ulm」、スイス派の「Neue Grafik」やエミール・ルーダーの「Typographie」、ミューラー・ブロックマンによるノイエハース見本帳、ソール・バスやブルノ・ムナリの絵本、そして北園克衛の「vou」まで、おー、という充実の内容。
よかったらご覧ください。

またノルウェーのセルブーミトン図案集、『デンマーク家具の40年』グレーテ・ヤルク、『ゴットランド島のステッチ』、それぞれ引き続きご予約を承っています。下記ページよりお申し込みください。入荷でき次第、サイトにアップする前にご連絡いたします。
ノルウェー・セルブーミトン図案集『SELBUVOTTER』
『Dansk Mobelkunst gennem 40 aar 1927-1966』
『ゴットランド島のステッチ』

探求書も承っておりますので、新刊古本どちらでも構いません。お探しの本・入荷をご希望の本などありましたら、お気軽にコンタクトフォーム(→こちら)よりご連絡くださいませ。

そろそろ冷たい飲み物がうれしい季節になってきました。どうぞよい週末を。

5/8 入荷・ご予約受付のお知らせ

『20世紀におけるスカンジナビアの陶器とガラス』Scandinavia ceramics & glass in the twentieth century
デンマークのフレメ刺繍図案『花とベリーのクロスステッチ』Flowers and Berries in Cross-stitch
『ヴィルヘルム・コーゲ作品集』Wilhelm Kage
『料理のこつ控』を追加しました。
よかったらご覧ください。

またデンマーク家具のバイブルで近日復刻予定の『Dansk Mobelkunst gennem 40 aar 1927-1966』Grete Jalk(グレーテ・ヤルク)のご予約受付も開始しました。
当初は5月頭に出版予定だったのが、すこし伸びて末ごろになったようです。古書でお探しの方も多い書籍でしたが、見つけるのがなかなか難しく、また価格もすばらしく高騰していたので、復刻をお待ちになっていた方も多いのではないでしょうか。
こちらは6月中ごろの入荷になりそうですので、ご希望の方は、商品ページのご予約欄に必要事項をお書き添えの上、ご送信くださいませ。入荷でき次第、ご連絡いたします。

そして売り切れてしまったノルウェーのセルブーミトン図案集、ある程度まとまった部数でないと再入荷は無理かと思っていたのですが、問い合わせたところ少部数でもなんとかなりそうと分かったので、ご予約を承ることにしました。ご希望の方はこちらのページ(→ ノルウェー・セルブーミトン図案集『SELBUVOTTER』)よりお申込みください。

GWも終わって、そろそろ夏の気配が感じられるようになりました。青空の下、山の緑も一段と濃くなってきたようです。今週も気持ちのいいお天気が続きますように。

5/2 入荷のお知らせ

『ティモ・サルパネヴァ作品集』『タピオ・ヴィルッカラ作品集』『カイ・フランク作品集』(以上新刊)、デンマークのフレメ刺繍『クリスマスのクロスステッチ』』同じくフレメ刺繍『デンマークのクロスステッチ2 花と小鳥』(日本語版)を追加しました。
ご覧くださいませ。

はっと気がついたらもう5月。そしてGWですね。
みなさま、どんな連休をお過ごしでしょうか。我が家は今日から親戚家族(含む幼児2名)が泊りでやってくる予定です。
どうぞよいお休みを!

4/28◎入荷のお知らせ

『スティグ・リンドベリ作品集』デンマークのフレメ刺繍図案集『ハーブと薬草』(ドイツ語版)を追加しました。
ご覧くださいませ。

『スティグ・リンドベリ作品集』は、60年代ならではのすばらしい一冊。本棚にあるだけでうれしくなるような(そして、つらいことがあってもこの本を開くだけで慰められるような)、すてきな一冊です。

またこのドイツ語版の『ハーブと薬草』は、日本版の『デンマークの刺繍1・ハーブと薬草』(現在絶版)より一図案多く収録。
日本版は「タイム」のみですが、こちらはそれに加えて小さな株の「ワイルド・タイム」も収録されています。他のページのものに比べて、ちいさめでかわいらしい図案なので、ワンポイントにも使えそう。

明日からGWという方もいらっしゃるかと思います。我が家は小学生の娘がいるので来週からですが、どうやらお天気もなかなか良さそうで、これはみなさまいいお休みになるのではとうれしい気分です。どうぞよい週末を。

4/25◎入荷のお知らせ

スウェーデンの『ゴットランド島の伝統図案』(新刊)、『ゴットランド島のステッチ』(新刊)、同じくスウェーデンの『エーランドの編み物パターン』(新刊)、冊子「民藝」の北欧工芸特集号を追加しました。
加えてオリジナル商品として、編み物で使うリペアフック2.5㎜もアップしました。



編み物関係はスウェーデンの新刊、3冊になります。オフシーズンの入荷となってしまいましたが、すてきな本ばかりなのでぜひご覧ください。

また冊子「民藝」は、柳宗理、浜田庄司、そしてなぜか河野鷹思という我が国の民芸・デザイン界の大物による北欧工芸座談会を掲載。グスタフスベリのウィルヘルム・コーゲ氏ご本人の寄稿による来日記(浜田庄司さんちにお泊りされたとか)などもあり、なかなかおもしろい内容です。

リペアフックは、靴下編みのための細いリペアフックが欲しいとのお客さまのご要望を受けて、いつもお世話になっている工房の方にお願いして作ってもらいました。

またセルブーミトン本は残り2冊です。次回の入荷は未定なので、気になる方はお早めに。

そろそろGW。我が家は遠くの親戚が泊りで遊びに来る予定です。そろそろ準備をしなくてはなりません~。

4/21◎新着本追加しました

ノルウェーのセルブーミトン図案集『SELBUVOTTER』(再入荷)、フレメ刺繍図案集 モダン・クロスステッチ集『森の物語』チェコの画家ミルコ・ハナーク挿画、デンマークの人気手芸作家Lis Paludanによる手芸本三冊(ドイツ語版)『はぎれのマジック』『新しい刺繍のアイディア』『楽しい刺繡』を追加しました。

セルブーミトン図案集は再入荷になります。
こちらは新刊本ですが、輸送時のダメージにより表紙角に凹み線が入ってしまったものがあります。先方にはできるだけ丁寧な梱包をとお願いしているのですが、日本のように厳重に梱包する習慣がないため、今回も表紙角にダメージがでてしまいました(中のページは、もちろんきれいです!)。
ご注文を頂いた順番に、できるだけよい状態のものからお届けする予定ですが、その点、ご確認&ご了承の上、ご注文くださいませ(商品ページに参考画像を掲載してあります)。

また今回は、ご予約分をのぞいた少部数の販売になります。もしご希望の方がいらっしゃるようでしたら再入荷も検討できたらと思っていますので(あまりに少部数ですと、輸送費等の関係でちょっと難しくなるのですが…)、その場合はまた改めて告知いたします。

気持ちのいい天気が続いています。花びらが散り終わった桜の若葉も、目に気持ちよく沁みます。どうぞよい週末を。

4/14◎新着本追加しました

スウェーデンのGustavsberg(グスタフスベリ)のアート・ディレクターとして、ベルント・フリーベリやスティグ・リンドベリを見出した、北欧の現代陶芸の父、ヴィルヘルム・コーゲの図録&作品集ノルウェーの伝統刺繍図案集宮脇綾子自選展図録(絵葉書7枚のオマケ付!)西洋の紋章本をアップしました。よかったらご覧ください。

こちらは今ちょうど桜が満開!今週末はお花見かな~と思っています。よい週末を…。

4/10 新入荷

縁あって入荷できた手芸本、ハンガリーの伝統刺繍本デンマークのフレメ刺繍の本昭和のワンポイント刺繍本スウェーデン織りの本をアップしました。よかったらご覧ください。

また今更で恐縮ですが、Twitterを始めました。Instagram同様、ここで入荷のお知らせなどをしていけたらと思います。まだ使い方が分からなくて、かなり挙動不審ぎみですが、メルマガ代わりにフォローしていただけたらうれしいです。

お天気のすぐれない日が続いています。花散らしの雨になりませんように、と思いながら、窓の外を眺める毎日です。

4/7 新入荷

◎新着本を追加しました。エストニア民芸刺繍の貴重書籍バラの園芸本ドイツのクロスステッチ図案集です。よかったらご覧ください。

ノルウェーのミトン本『SELBUVOTTER』をお待ちのお客さま。お待たせしてしまいたいへん申し訳ありません。版元の手違いで入荷が遅れましたが、現在、ノルウェーから日本へ輸送中ですので(トラッキングコードで確認済みです)、ご心配おかけしてしまい恐縮ですが、もうしばしお待ちくださいませ。入荷でき次第、すぐにご連絡いたします。

時間をみつけて、サイトのデザインを、ちょこちょこいじってみています。パソコンの方にも、スマホの方にも見やすくと思いながらやっているのですが、なかなか難しいですね…お気づきの点ありましたら、どうぞお知らせくださいませ。

ノステピン(糸巻き棒)の使い方と選び方

毛糸玉(中央から糸を引き出すタイプ)を作るには、専用の糸巻き器があると便利です。
でも、毛糸の量が少ない場合、たとえば色別にちいさな毛糸玉を作ったり、残り糸をきれいに巻いたりしたい場合、そんな大掛かりな道具を使わなくても大丈夫。

必要なのは、ノステピンと呼ばれる糸巻き棒(→ 当店で取り扱っているノステピン)、または代用品となる棒。これを使えばきれいな毛糸玉が、簡単に作ることができます。
毛糸を巻く方法、ノステピンの選び方などを以下にまとめてみました。

ノステピンを使った毛糸玉の作り方(中央から糸を引き出すタイプ)


ノステピン(または短い棒)に糸端を少し残しながら、毛糸を巻いていきます。
(中央から毛糸を引き出したい場合、ここで残した糸端が、最初に引き出す糸になります。また残した糸端が邪魔になる場合は、ノステピンの溝に巻いておくか、マスキングテープなどで仮留めすると作業がしやすくなります)


作りたい毛糸玉の大きさ(タテ)より少し短い長さまで、棒に対して横に毛糸を巻いていき、


その後、棒を少しずつまわしながら、糸を斜め45度に敷き詰めるように巻いていきます。このとき、できるだけやさしくふんわりと巻くようにすると糸が傷みません。



ぜんぶ巻けたら糸を毛糸玉に対して横に巻き、端をはさみ留めて、



棒からすぽっ。
はい、できあがり!

ノステピン(糸巻き棒)の選び方


すべりが良く、ガザガザした素材で作られていないものを選ぶのがポイントです。すべりがよくないと、外す時にひっかかってしまい、せっかく作ったきれいな毛糸玉が崩れてしまいます。

また先にいくにしたがって、ほんの少し細くなっていくものを選んでください。細くなっていないと、出来上がった毛糸玉がうまく抜けず、最悪の場合、もう一度やり直しなんてことも……。

棒の長さは、長くても30cm未満くらいが適当です。あまりに長いと、手首を大きく回さなければならず大変&結構、疲れます。毛糸の太さ、作りたい毛糸玉の大きさによって、必要なノステピンの長さは変わってくるので、用途によって変えてもいいかと思います。

当店で取り扱っているノステピン

シェットランド・ハップ・ショールの今と昔

ハップ・ショールの歴史と編み方を取り上げた新刊『Shetland Hap Shawls, Then and Now シェットランド・ハップ・ショールの今と昔』(2006年刊行)の取り扱いを始めました。

ハップ・ショールとは、シェットランド諸島で古くから、少なくとも150年以上前から編まれていた日常使いのショールのこと。
北の寒さを防ぐ防寒着として、また赤ちゃんのおくるみとしても使われていたというハップ(=「暖かな覆い」「暖かく包むもの」という意味の言葉だそう)は、シェットランドに同じく伝わる繊細でゴージャスな伝統ニット「シェットランド・ショール」とは違い、少し太めの糸を使ってざくざくと気軽に編まれているのが特徴のひとつです。

働く女性たちの日常着として編まれたハップは、その構造もとてもシンプルです。
「センター」と云われるまんなか部分は、基本的にガーター編み。そのまわりをレース編み(多くの場合「Old Shale」日本でいう藤編みが使われます)と縁編みで囲むという形が一般的でした。
簡単に素早く編めるように工夫された、まさに普段使いにぴったりなショールなのです。

カジュアルなガーター編みと、かわいらしいレース編みで編まれたハップのデザインは、現代の私たちから見ても魅力的です。
装飾的過ぎず、モダン過ぎない。機能的で美しいデザインといったらいいでしょうか。
そう感じる人は海外でも多いのか、近年、ハップ・ショールをアレンジしたパターン(Kate DaviesさんのA Hap for Harriet・2014年やJared FloodさんのQuill・2012年などなど)が次々と発表され、人気となっています。

地元の女性たちの日常着であったハップは、島外で取引される最高級のシェットランド・レースとは違い、記録があまり残されてきませんでした。



今回取扱いを始めた新刊『Shetland Hap Shawls,Then and Now シェットランド・ハップ・ショールの今と昔』は、そんなハップの知られざる歴史と編み方を、19世紀からの貴重な写真とともにひもといた一冊です(2006年刊行の本書は、ハップに光を当てた先駆的一冊でもあります)。

著者のSharon Miller(シャロン・ミラー)さんは、Rowan等で作品を発表しているイギリスのニット・デザイナーさん。彼女が古い赤ちゃん用のハップに出会ったことから、この本は生まれました(このハップのパターン・編み方も本書に掲載有)。



ニット・デザイナーらしく、ハップのパターン(編み方説明)も、たっぷりと収録。
ビンテージ・ハップから、四角形ではない変形ハップ、ヴィクトリア朝時代のハップをもとにしたパターン、レース部分の伝統的な色見本レシピ、伝統的な縁編みなど、ハップについて知りたい方にはもってこいの内容になっています。
また編むときのコツや「伝統的な編み方」「現代でよく使われる編み方」についてもきちんと解説されていて、うれしい限り。


長らく品切れで、入手困難だったこの本。
今回、ひょんなことから在庫が見つかったとのことで(シャロンの息子さんが倉庫で見つけたとか!)、急いで取り扱いを依頼しました。
詳しくはこちらの商品ページでも解説していますが、在りし日のシェットランド・ニッターたちの写真の数々だけでも興味深く、ニットに興味がある方はもちろん、世界各地の伝統文化、手仕事に関心のある方にも、ぜひ手に取っていただきたい一冊です(オールカラー。テキスト英文。チャート・写真多数)。

新パターン・ミトン「RIN」


新しい編み物パターン・ミトン「RIN」をravelryにアップしました(→Link)。
今回は2サイズ展開で、日本式の編み込み図案+文章による編み方説明となっています。

使用糸は、パピーのブリティッシュファイン。
英国産100%ウールで、フェアアイルに使うジェイミソンズのシェットランド・スピンドリフト(Jamieson’s Shetland Spindrift)やジェミイソン&スミスの2 Ply Jumper Weightに似ていますが、この二つに比べるとあまりちくちくしません。
重さはシェットランド・スピンドリフトが105m・25g、2 Ply Jumper Weightが114m・25g、ブリティッシュファインが116m・25gなので、心持ち細めでしょうか。

複雑な色味もなかなかステキで、個人的にはもう少し色数があればさらにうれしいのですが(現在30色)、からし色は今シーズンの新色だそうで、これから少しずつ増えるといいなーと思っています。




また今回は、作り目部分に「別糸で作る一目ゴム編みの作り目・Tublar Cast On for 1×1 Rib」を使いました(が、パターンにはお好きな方法の作り目バージョンも併記していますので、お好みの方法で)。
じつはわたし、別鎖で作る一目ゴム編みの、別鎖を拾う工程が、いくぶん苦手なのです。でもこの方法なら、そのまま編んでいくだけなので、とても楽ちん。




こちらにチュートリアルをまとめてみましたので、よかったら参考にしてみてください(→Link)。

ラベリーでの購入方法は下記をご参照ください(参考画像が違うパターンのものですが購入方法は同じです)。
編み物シーズンもそろそろ終盤ですが、楽しんでいただけたらとてもうれしいです。

1.パターンサイト(→http://www.ravelry.com/patterns/library/rin-2)の右上にある「buy it now」をクリックします。
(同じところに「¥250.00 JPY」と値段の表示がありますが、これは250円の意味です)
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2.でてきたポップアップの「buy now」をクリック。
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3.paypalアカウントを持っている場合はパスワードを入力し、
持っていない場合は下の「Don’t have a paypal accunt」(赤丸)をクリック。
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4.プルダウンメニューの国を「Japan」に変え(変えると日本語になります)、クレジット情報を入力。同意し、支払い終わったら、ページが変わるので「Downlad Your Patterns Now」をクリック。
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5.Ravelryサイトに戻るので、日本語ファイルをクリック。
(Ravelryアカウントを持っている場合は、クリックしなくてもご自分のlibrary内に自動的に格納されます)

6.Ravelryのアカウントを持っていない場合は、downloads@ravelry.comからくるメールにあるダウンロード先をクリックすればダウンロードが完了します。

Tublar Cast On for 1×1 Rib
別糸で作る一目ゴム編みの作り目

Tublar Cast On for 1×1 Ribは、伸縮性のあるとてもきれいな作り目です。
別名Invisible Cast On ともいい、作り目部分を袋状(ダブル・ニッティング)にするため縁が見えず(Invisible)、編地が自然に始まっているように見えます。

出来上がりは「別鎖の作り目で編む一目ゴム編み」とよく似ていますが、この「Tublar Cast On for 1×1 Rib」では別鎖の裏山を一目ずつ拾わなくても大丈夫。その代わり別糸でメリヤス編みを3段編む(作り目の段を含む)作業が最初に入ります。

このため使用する別糸は、すこし多め、少なくとも三段分は必要です。また別鎖の作り目とは違い、針先でひっぱりながら別糸をほどくので、使用糸とは違う色の(目立つ)すべりのよい糸を使うこともポイントです。
大切な作品にぜひ使いたい作り目です。

1. 別糸を使い、必要な目数÷2の数(輪編みの場合は必要目数÷2に1を足した数)の作り目を作ります(作り目は好みの方法で。下記はKnitted Cast Onで作りました)。


2. 別糸で表編みを1段、裏編みを1段、計2段のメリヤス編みを編みます。次の段から使用糸に変え、表編みを1段、裏編みを1段、表編みを1段、計3段のメリヤス編みを編みます。


3. 増し目の段:編地を裏返し(編地の裏地を見ながら)、最初の目を裏編みで編みます。


4. 糸を編地の後ろ側にまわします(表編みするときのように)。


5. 右針の先を別糸で編んだ編地との境にある、使用糸のシンカーループに入れ、


6. そのループをねじらないように左針に移し、表編みします。


7. 針にかかっている目は裏編み、シンカーループは表編みといった具合に、3~6を最後まで繰り返します(輪編みの場合は最後から1目手前まで繰り返し、最後の1目は裏編み)。


以下、8~9は輪編みの場合です。往復編みの場合は、10へ。

8. 編地を裏返し、前段の記号通りに一目ゴム編みを最後から1目残るまで編みます。最後の1目は、編まずにそのまま右針に移します(すべり目をする)。


9. 輪編みの場合:ねじらないように注意しながら輪の形にし、右針にある最後の一目(すべり目した目)を左針に移し、この目と次の1目を2目一度にします(編地の最初と最後の目を2目一度にして輪にする)。その後、一目ゴム編みを段の最後まで編みます。


10.1目ゴム編みを必要段編み、針の先で別糸をほどきながら外します。


他のチュートリアルを見る

「災いを食べてくださる」 うそ(土焼き) 岡崎天満宮

2017年が明けて、はや三週間(弱)。
今年も何卒よろしくお願い申し上げます。

さて、今年の年明けのこと。
帰省を兼ねて、生まれ故郷、愛知県岡崎市のとある神社に初詣に出かけました。ここで正月中にだけ授与されるという、すこし変わった縁起物(お守り)があると聞いたのです。
ということで以下、心覚えを兼ねたレポートです。
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よく晴れた1月2日。
市街地を抜け、すこし上り坂になった細い道を曲がり、「岡崎天満宮」(→リンク)の駐車場に車をとめました。
こじんまりとした境内は、混み過ぎも空き過ぎもせず、ちょうどいいくらいの初詣客で賑わっています。のんびりとした雰囲気の参拝客が多いのは、ほとんどが近所の方だからでしょうか。

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この神社で正月中に授与されているのは「うそ」という縁起物です。
「うそ」とは、全国の天満宮で授与されている鳥の形をしたお守りのこと。大きな口が災いを食べてくれると信じられ、「替えましょ、替えましょ」と云いながら「うそ」を変えっこする、いくぶん不思議な神事「鷽替え」(→リンク)でも知られています。
一般的な「うそ」は、総本社・太宰府天満宮のものを含め木彫りですが(→リンク)、なんとここのは土焼き! 全国でも珍しい「うそ」なのです。
ちょろちょろと流れる水音を聞きながら手水をとり、境内を見まわしましたが、「うそ」はどこにも見当たりません。

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家族連れのあとから階段を上り、お参りを済ませ、向かって隣の授与所へ向かいます。
すると、ありました!
「鷽」と書かれた白い袋の横に、黒い顔をした、丸い目の奇妙なものが、にょきっ。
おー。 つるりとした頭とトボけた顔がなんともいえません(冒頭写真参照)。鳥、というよりなにかの妖怪のようでもあります。
袋はホッチキスで口を留めてありました。
「なかを見て、選んだりって…できますか?」
巫女さんに訊いてみましたが、やはりそれは無理とのこと(そりゃ、そうだ)。

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厄除けと合わせて一体いただき、先ほどの手水舎の前に戻ると、ああ、なんてことでしょう。
さっきは気がつかなかった本殿へと向かう階段脇。鳥の形をしたちいさな石像の足元に、たくさんの「うそ」がひしめき合っています。
「うそ塚」と石像にはありました。

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単独でもかなり目立ちますが、大量に集まると、また違った迫力があります。
前から後ろから、夢中で集合写真を撮っていたら、
「うそ、ってなに?」
「なにかね、かわうそ?」
まわりの人が遠巻きにひそひそと話し始めました。
「うそ」についてはもちろん、この神社の「うそ」がいくぶん変わった「うそ」であることも、あまり知られてはいないようです。

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後ろから。背中はみどり色。

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上から。ほんとにトリ?

一年間おまつりした「うそ」は、次の年の1月7日に「鷽替神事」を行い、この「うそ塚」に納めるのだとか。
お正月らしいパリッとした空気にみちた境内には、梅の木が何本もあり(名札付き)、早咲きの梅も咲いていました。ちいさいけれど気持ちのいい神社。
帰省する楽しみが、またひとつ増えたお正月でありました。

オマケ
その一、授与所の神棚には、十二支を従えた「うそ」が。
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その二、学問の神様だけあって、ありがたい鉛筆も授与されておりましたよ。
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イベント参加のおしらせ

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年末年始、東京・荻窪の書店Titleの2Fで開催される古本市に参加いたします。
みなさまどうぞ足をお運びくださいまし(詳細は下記)。
【追記】搬入に伺いましたが、いい本がたくさん! わたしもお客になりたいくらいでした。
バタバタしていて(荷物未着&お迎えタイムリミット)写真を撮ってこれなかったのが残念です。
————
「本屋Title 2Fの古本市」
荻窪の本屋Titleの2階ギャラリースペースにて古本市を開催いたします。
http://www.title-books.com/event/2158

12/27(火) ~ 1/8(日)の13日間 
(内、12/31日、1/1~4の5日間はお休み)

〇参加店舗
えほんやるすばんばんするかいしゃ / ひるのつき(元・海月書林) / 一角文庫 / ハナメガネ商会 / トムズボックス / 古書玉椿 / Los Papelotes / BOOKS青いカバ / にわとり文庫

新パターン・ニット帽「ケイ」

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新しいパターンをラベリー、当サイトの編み物パターン・ページにアップしました。
男女兼用のニット帽「ケイ」です。

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太めの糸でざくざくと編んでいく帽子で、男子が目深にかぶっても、女子がポンポン(オプション)つきでゆったりかぶってもOKなデザイン。
簡単なステッチでできるジグザグ模様が楽しく、あっという間に編みあがります。

ジグザグ模様は、以前デザインしたwave scarfと同じく浮き目を使っていますが、あちらとは編み方がいくぶん異なります。でも簡単なのはどちらも一緒。表編みと浮き目だけで出来上がる、編み物初心者にもおすすめの模様で、今回はリブとジグザグがつながって見えるようにしてみました。

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サンプル使用糸は、マデリントッシュのTosh Chunky。
この糸、名前にChunky(極太)とありますが、実際にゲージをとってみると、ちょっと太めのAran(並太)あたりになります(18目×25段=メリヤス編み10cm四方・5.5mm針)。
むっちりとした弾力のある糸なので、Chunkyのパターンでざっくり編んでもいい感じになるよ、ということなのでしょうか…(ラベリーの糸ページ&海外毛糸屋さんの糸紹介でも、この糸って正確にはAranよね~とみなさんおっしゃっておりますがが)。

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あと、この糸は防縮加工のせいか、ブロッキングすると風合いがだいぶ変わります。むちむち感が和らぎ、くた~っと柔らかくなるというか。ゲージもかなり変わるので(わたしは特にタテが伸びました)、そのあたりは気をつけたほうがいいかもしれません。
もちろんこの糸以外を使って頂いても、ぜんぜんOK。これはあくまでもサンプルなので、ゲージを参考にお好きな糸でご自分だけのニット帽を編んでみてください。

そうそう。最後にひとつだけ。このパターンでは、模様の段ずれを防ぐため「段の始まりのマーカー」(BORマーカー=Beginning of round marker)の場所を変える作業が、途中、何度か入ります。
と、書くと何やら難しそうですが、記載した編み方の通りに編んでいけば大丈夫(今回はこの作業、つまり編み図にしづらいテクニックが入るので、日本語版も文章形式にしました)。
もし分かりにくい場合は、また詳しく解説しますので、遠慮なくご連絡ください。

ラベリーでの購入方法は下記をご参照ください(このサイトでも追って販売予定です)。
少ない量の毛糸であっという間にできるのでプレゼントにもおすすめです。私はいま、糸をクイーン・アニーに変えて、このパターンで姪っ子の誕生日に子ども帽子を編んでいます。サンプルよりいくぶん細い糸なので、少し小さめに出来上がるはず。

今年も残すところあと少し。寒い日が続いていますが、どうぞよい冬を。Happy Knitting!!

1.パターンサイト(→http://www.ravelry.com/patterns/library/kei)の右上にある「buy it now」をクリックします。
(ちなみに同じところに「¥250.00 JPY」と値段の表示がありますが、これは250円の意味です)
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2.でてきたポップアップの「buy now」をクリック。
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3.paypalアカウントを持っている場合はパスワードを入力し、
持っていない場合は下の「Don’t have a paypal accunt」(赤丸)をクリック。
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4.プルダウンメニューの国を「Japan」に変え(変えると日本語になります)、クレジット情報を入力。同意し、支払い終わったら、ページが変わるので「Downlad Your Patterns Now」をクリック。
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5.Ravelryサイトに戻るので、日本語ファイルをクリック。
(Ravelryアカウントを持っている場合は、クリックしなくてもご自分のlibrary内に自動的に格納されます)

6.Ravelryのアカウントを持っていない場合は、downloads@ravelry.comからくるメールにあるダウンロード先をクリックすればダウンロードが完了します。